社会を動かす企画術 (中公新書ラクレ)


今回の紹介本・著者は、
映画「おくりびと」の脚本を手掛けた、放送作家の小山薫堂さん。

著書の中で、御自身が手掛けられている東京スマートドライバーという
首都高速道路・交通事故削減キャンペーンについて触れられています。

首都高のほとんどの交通事故は、
料金所やジャンクションで譲り合わずに
事故を起こしてしまうケースが多数だそうです。

これは道路などハード上の問題ではなく
「譲り合う」という「気持ち不足」が起因。
ここから「思いやりを増やして事故を減らす」というテーマが生まれます。

スマートに並び譲り合う。譲った時は案外気持ちがいいものです。
それは「優しい自分」に気づくからではないか？

では「優しい自分」に気づく
スイッチとしての機能を果たすのいいモノはないか・・・

そこで
「あなたの運転は思いやり満ちていますよ♪」
みたいな誉めてくれる人がいると
「優しい自分」のスイッチが入りやすくなるのではと考えます。

道路の安全を守る存在にはパトカーがあります。
そのパトカーが「安全運転」を誉めてくれたらどんなにいだろうか！！
そこから、小山さんはアイディアを展開し
ホメドライブキャンペーンを思いつき
本当に誉めるパトカー「ホメパト」を首都高に走らせちゃいます。
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ホメパトは、「東京スマートドライバー」プロジェクトに日産自動車が賛同し
プロジェクトのオリジナルデザインを施した「GT-R」1台を提供。
2007年は約600件の事故削減を達成したそうです。
（ホメパトは2009年に引退。残念です）

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小山さんは「企画はサービスでサービスは思いやりだ」と述べています。
先日書いたエントリーの消費のクリエィテブのヒントもここにあるかもしれません。

この本では社会に種をまいている様々なジャンルの人達が紹介されています。
もし、あなたが社会を変えるチェンジメーカーを目指しているのなら
是非、ご参考に。いいヒント見つかると思います。






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