2011年09月23日

糸井重里の頭の中

糸井重里著:インターネット的 (PHP新書)



インターネットそのものが偉いわけではなく、
インターネットは人と人をつなげるわけですから、
豊かになっていくかどうかは、
それを使う人が何をどう思っているのかによるのだと
ぼくは考えています。


この本は僕ら、読み手に対する糸井さんのメッセージが詰まっています。
インターネットは道具であり、使い手の僕らが
どれくらいクリエイティブに扱うことができるか?
それを僕たちに問うている内容のように思います。

1990年代、糸井さんはクリエイトを生業にしている業界を
下請けのポジションであることを認識し
結局はダンピングで価値を決められていしまう世情に危惧します。

そういった、価値観が支配する広告業界の構造の中で
新しい価値を見いださねければ
生きていけないと感じて、エンジニアと違った
コピーライター的発想でインターネットの世界に飛び込んでいきます。

人との新しいつながり方=インターネットを使うことによって
消費者自身も「クリエイティブな消費」に参加できるような
消費者と共に薦めていくコンテンツを生みだしています。

糸井さん自ら立ち上げたWEBサイトほぼ日刊イトイ新聞では
その新しい「企み」を大いに謳歌し、
このサイトには、様々な人たちが往来するプラットホームを創り上げています。

この著書の中で「リンク」「フラット」「シェア」
という3つのポイントの有用性を解いていますが
現在主流になりつつあるSNSの考え方がここにあります。
(1990年代に書かれた本ですから凄いです)

糸井さんはこう諭しています。
インターネットは料理を運ぶ皿にすぎないと

皿の材質や、皿が運べる量を競うのではなく
「料理」そのもので競うべきだと言っています。

美味しいく作り上げる作り手と
美味しくい食べる消費者が
「料理」と言うコンテンツで交流し合う時
糸井さんが説く、クリエイティブな消費が生まれるかもしれません。

道具の利便性に負けることなく、
人もまたクリエイティブな成長を遂げていかないといけません。

そんな気にさせる“刺激的な”1冊です。
コピーライターさんの文章なので凄く読みやすいです。
是非、どうぞ。




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Posted by 図案屋  at 16:00 │Comments(0)PR・コミュケーション

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