2011年10月25日
「悩む」ことと「考える」ことは違うもの
プロ弁護士の思考術 (PHP新書)
人は困難に直面すると、
他人を責めるか?自分を責めるか?
運命を呪うかのいずれかである。
著者であり弁護士でもある矢部さんは
問題解決などの場面に数多く立ち会う訳ですが
多くの人がまずこの3つのパターンに陥りがちだと言っています。
自分の経験則から思い返しても
答えのない悩みに思案を巡らしても
いい案などはたいがい浮んでこないモノです。
冷静な時に思い返せば気づくのですが
悩む時は、堂々巡りの思考を繰り返している時です。
つまり考えているようで思考が止まった状態で
結局、考えていない訳です。
ではそんな時はどうすれ堂々巡りから脱却できるのか?
この本では、絶対的な解決策を探すのでなく
最適解を考えることで問題や課題を解決に導く
という弁護士の思考法の解説が成されています。
■二者択一の罠には陥らないことが大切
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「どちらを選ぶのですか?」
決断することは二者択一になりがちですが
著者は解決策に対して発想を数多く持つことを薦めています。
つまり「やるかやらないか」ではなく「どう対処するのか?」
その対処するため方法を数多く発想し手を数多く打っていく。
状況に「悩む」のではなく、
打てる手立てを発想することに集中する。
発想の領域を広げ、思考停止に陥らない
「思考法」をいかに習慣化できるのか?
その為の工夫や心構えが事例・経験をもとに紹介されています。
現実は自分の思う通りに運ばないことが多いです。
でもそれって、ありもしない「現実を変える決定打」を
探し迷っているだけなのかもしれませんね。
小さい発想を多く持ち、できることから実行に移し
その中で上手く働かなかったり効果が出なかったことに
工夫を重ねていくという対処の積み重ねが
結局は問題解決の近道なのだと、この本は気づかせてくれます。

■最後に・・・
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Modified Podcast Logo with My Headphones Photoshopped On / Colleen AF Venable
「弁護士の思考法」などというと
ロジックな方法論ばかり展開されていそうな気もしますが
「共感することができない人間には問題解決はできない」
と著者は諭しています。
実社会の問題には「正解」などは存在せず、
こと問題においては「対処する」ことしかできない。
その「対処」を探す時に一番邪魔をするのが
「自分の意見が正しいと思い他人の意見を排斥する」行為だそうです。
他人の正義を認めつつ状況をコントロールする。
今、考えていることが思考停止のスパイラルに陥っていないか?
確認と発想に偏りがないか?
行き詰った・・・と感じた時は
この本を読み返し自分と問題の関係を俯瞰するよう努めています。
困難は忘れて時にやってくるもんですからね。
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