2012年07月14日

[企画な人] アートな発想で奮闘する醤油屋の若女将

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[企画な人] アートな発想で奮闘する醤油屋の若女将


FILE.001 Soyさん 

<profile>
・イデマン味噌醤油醸造元-井手食品の若女将
・ブログ歴3年「吉野ヶ里町の醤油屋のおかみのブログ」の地方ブロガー
・ブログのハンドルネーム”Soy”は味噌と醤油の大切な源、大豆からネーミング
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若女将ことSoyさんは異色の経歴の持ち主だ。


Soyさんは約100年の歴史を持つ実家の醤油醸造元に生まれたのだが、当初実家の商売を受け継ぐことになるとは考えてもいなかったそうだ。

彼女は高校時代に、美術の先生に出会ったのをきっかけに油絵の道へ進むことになる。ここから絵の世界に魅了され福岡の美術系の大学に進学、油絵美術系の勉強はもちろん色彩・デザインなどの基礎知識を学び、大学卒業後は絵の世界で生きて行きたいと熱望。絵の知識を活かしながら、福岡で絵画のギャラリーでの展示・販売・企画などに携わりながらキャリアを積み上げていく。

やがて、今までとは一味違った新しいタイプの仕事が彼女に舞込んでくる。建設会社とのコラボレーション。ホテルや商業施設などの空間に合わせたアート作品のプロデュース業務だ。建物内における展示スペースのコンセプトを理解し作品のセレクトではなく、時にはアート作品のイメージ・デッサンを起こしてクリエーターさんに作ってもらうなど、“絵”という作品単体から、それら作品を展示する空間の演出する役を担うようになる。

そんなSoyさんに転機が訪れる。実家の醤油醸造元の屋台骨を支えていた御父さんが、体調を崩したニュースが彼女に飛び込んでくる。迷い考え抜き、Soyさんご夫婦は佐賀の醤油醸造元へ帰る決意。イデマン味噌醤油醸造元の暖簾を引き継ぐ道を選んだ。



イデ萬メディアを立ち上げ自らニュースを送り出す 
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[企画な人] アートな発想で奮闘する醤油屋の若女将

100年の歴史を持つとはいえ、日本全国には様々な醤油醸造元がある。もちろん彼女が住む九州・佐賀にもたくさんある。そんな中で自分たちが今後運営していく“イデマン味噌醤油醸造”はサイズ・規模的には決して大きい部類とは言えない。できることは限られている。彼女は思案を巡らし自分たちにできることを模索し始める。

幸いにも先代が大切にお付き合いしてきた、客様方はかわらずごひいき下さっている。だからと言って長い将来を楽観視はできない。自分たち世代の“イデマン味噌醤油醸造”の新しいお客様も創っていかなければ…

その為には広く自分たちのお店を知ってもらうには何をすべきか?自前のメディア作りに着手。メディアと言えば新聞。Soyさんはお得意様向けの「イデ萬新聞」を発刊し、毎月リリースすべく編集・撮影・デザインと制作全般にわたり奮闘。醤油・味噌の季節情報はもちろん彼女が営んでいるイデマン周辺の佐賀県吉野ヶ里町周辺のお出かけスポット情報なども掲載。

現在は、毎月第一日曜日に開催されている吉野ヶ里夢ロマン軽トラ市にも参加しているのでこれにに合わせて発刊。ここでは広く来場者に対しても配布されている。


更に彼女は、2009年より「吉野ヶ里町の醤油屋のおかみのブログ」の運営を始め自ら情報を発信することを始める。ここでは醤油・麹・味噌などを使った女将の視点でレシピ記事を書きおろしています。積み上げてきたその数462レシピ。(2012年7月14日現在)

昨今の“塩麹ブーム”の恩恵を受け、テレビ取材や料理教室の講師などの声もかかるようになり、毎月2回開かれている西日本文化サークル「はじめての麹料理~塩麹を学ぶ」では、連続講座を担当。講座テキスト編集も自作というからすごい。

ブログの効果もじわじわ出てきて、遠くから足を運ぶ同世代のお客さんも少しづつ増えてきたそうだ。自分で作ったメディアで彼女自身の道を開きつつある。



 コラボレーションとデザインが紡ぐ新しい取り組み
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[企画な人] アートな発想で奮闘する醤油屋の若女将

デザイナー顔負けの彼女。商品パッケージから新商品の投入などにも工夫と努力で取り組んでいる。先代の味は守りつつ、サイズが小さい自社をカバーすべくコラボレーションで様々な商品を送り出している。パッケージデザインはもちろん彼女がデザイン。現在は醤油以外の様々な調味料も店頭に数多く並ぶ。

彼女が書いたブログ記事はコチラ
たまごかけしょうゆの分身作り
http://ideman.sagafan.jp/e524453.html




[企画な人] アートな発想で奮闘する醤油屋の若女将

もち前のデザイン力を活かしパッケージ商品も考案。現在は、結婚式や出産なのどのお祝いイベントには欠かせない贈答品サービスを開始。中でも好評なのがラベルだけでなく、メッセージカードまでもがSoyデザイン。お醤油は食卓には欠かせない。家族のきずなを結びますようにという願いも込められている。

彼女が書いたブログ記事はコチラ
結婚式のお見送りのプチギフト納品前夜
http://ideman.sagafan.jp/e522039.html




[企画な人] アートな発想で奮闘する醤油屋の若女将

ギフトにもひと工夫。Soyさんの友人で刺し子作家の和葉(KAZUHA)さんの刺し子を使ったコラボギフト。醤油というと瓶モノも多いので梱包材を使った発送を行うケースが少なくない。梱包材は配送に欠かせないが届いた後は不要になってしまう。そこで刺し子で梱包することを思いつきギフトメニューに取り入れた。梱包に使用した刺し子も贈り物にしてしまうというアイディアだ。

彼女が書いたブログ記事はコチラ
Ecoな贈り物~緩衝材のかわりに刺し子フキン
http://ideman.sagafan.jp/e519796.html



彼女の発想とアイディアはどこから来るのか?

それは絵の世界で培った以前のキャリアが背骨になっているように思う。アートをプロデュースしてきたその力で、今後は“醤油”を核としてどんなものを生み出して送り出していくのか。非常に楽しみでならない。


(文・取材・写真/図案屋)




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イデマン味噌醤油醸造元-井手食品について

[企画な人] アートな発想で奮闘する醤油屋の若女将


イデマン味噌醤油醸造元-井手食品

842-0103 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町大曲3454-1


大きな地図で見る

・長崎自動車道 東脊振ICより約800m(約2分)
・吉野ヶ里歴史公園より約2Km(約3分)
・東脊振トンネル料金所より約10分


電話:0952-52-2372
営業時間: 平日9:00~18:30 祝日9:00~17:00
定休日:日曜日及び1/1~1/4、8/13~8/1



イデマン味噌醤油醸造元-井手食品ホームページ
http://www.ideman.jp/

吉野ヶ里町の醤油屋のおかみのブログのブログ
http://ideman.sagafan.jp/

イデマン味噌醤油醸造元-井手食品 facebookページ
https://www.facebook.com/idemanSoysauce





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Posted by 図案屋  at 10:47 │Comments(0)企画な人

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