2012年05月03日

評価と孤独とスティーブ・ジョブズの健全な関係

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すべての新しいもの、美しいもの、素晴らしいものは、
たった一人の孤独な熱狂から始まる


さとなおさんのブログで出会ったこの言葉。

読めば、見城徹さんと藤田晋さんの新刊「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない」の一文とのこと。

ブログ内で巡っていた数々の言葉は紹介されている人々の体験や経験が刻まれたもので、図案屋は読み入ってしまいました。

最近の活動を振り返っている今の僕にとってたまらないほど響き、僕の取り組みへの総括を促す内容で、評価と自分の取り組みの相関関係に考えを巡らせました。

様々な評価にさらされて僕たちは生きているわけですが、評価というやつはやっかいな存在で天使にもなるし悪魔にもなります。

社会で営なみ暮らしていく以上この影響力は無視できない存在です。一定の評価が得られないことには自分が望む成果は得られないし、自分の取り組みを持続させていくことは難しい。ともすれば地位やポジションを失う場合もあります。

評価を味方できるか否か。この事象で自分を取り巻く環境がガラッと変わってきます。評価に対してどう向きあうか?

僕たちは真剣に向き合うい考える必要があります。



「何を言っているか」よりも「誰が言っているか」が大切
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評価を勝ち取る一つの方法でプレゼンという手法があります。

プレゼンに大切な様々な要素がありますが、最近、最も大切なの要素は「誰がプレゼンターなのか?」だなと思っています。

もちろん中身や内容。アイディアも必要でしょう。でも、まずは何を提案するかよりも誰が提案しているのか?ここを押さえておき必要があります。同じことを違った人が伝えると結果が違ったものになるからです。

スティーブ・ジョブズのプレゼンがなぜ多くの人々を魅了するのか?
プレゼンの手法やスキル・商品力などはもちろんです。

ただ、彼がプレゼンテータ―だからこそ響いたのだと図案屋は考えます。彼の生き様自体がプレゼンのエッセンスになってることに気付くべきです。

商品もさることながら彼の成功も失敗も社会の一部となっています。ITの技術で世界を変えることに対し熱狂的な工夫とその姿勢を貫き、向かうべき世界に対しデザインを興しアップルという企業を営みiphoneとipadを世に出しました。

彼が取り組んできた様々な要素が意味づけされ絡み合いながら生まれた文脈。その足跡が受けいられているからこそ、評価を生む効果的なプレゼンにつながっています。

彼の足あとと姿勢が提案の入口になっているから共感への扉は開かれました。
この効果と意味を忘れてはいけません。



没頭という名の孤独
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受け入れるための文脈づくりはじめの一歩。それは孤独な熱狂的工夫とその姿勢。これは決して悲壮感に満ちている孤独ではなくむしろ没頭に近い。

当初で紹介したこのフレーズにもあるように「人は自分を見ていなくはない」訳です。没頭している姿を誰かが見てくれています。

その没頭が小さなアプトプットを生み、自分が活躍できる領域環境を作っていく。それがやがて自分や取り組んでいることへの評価を変容させていきます。そのことを上手くいかなかった取り組みを通して学んびました。

没頭と取り組みの積み重ねから生まれる成果と実績。その過程を経ていない勢いで肥大した評価は後ろ盾がありません。ブームが去った後にはその評価は失われます。

大切なのは底力。底力はのほとんどは孤独の時に養われます。



最後に・・・
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内側に向かう時間を過ごすことの大切さは図案屋が語らずともたくさんの人たちがメッセージとして残しています。

中でもお気に入りの一文が、これはぼぼ日手帳をゲットした時に梱包していた箱の裏蓋に書いてあったセフティ・マッチ氏の樫の言葉です。


誰の助けも得られないと思ったとき辺りを見回してもだめなんだ。
あんたの内側を探してごらんそこに自分という味方がいるよ。


このフレーズを2年前、娘の保育園・卒園ノートに書き込みました。あれから娘も小学生になりちょっぴりですが、いっぱしのセリフを吐くようになりました。

そこに僕は彼女の成長を感じているのですが、推察にするに彼女の世界でも様々な関係が絡み合い、彼女を悩ましながら日々刺激を受けているのでしょう。思い通りならないことの連続のようです。

セフティ・マッチ氏の樫の言葉は、僕の隣から語りかけてくれるような、より沿い感あふれるフレーズです。

同じようなスタンスで彼女の成長を程よい距離で見守りたい。
そう思う図案屋でした。

(たまにかなりムカつくけどね)







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Posted by 図案屋  at 11:11Comments(0)PR・コミュケーション

2012年05月01日

自分の周りに開かれた世界を育てるために必要な3つのこと

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自分の手柄が前面に出る仕事より、成果やプロセス、携わった人たちががクローズアップされる仕事のやり方が私は好き。


先日、ある女性とランチをした時に、その彼女が僕に放った一言です。このフレーズは彼女の性格を実によく表しています。

彼女は僕より年下ですがコミュニケーション能力が高く有能な女性です。気がついたら人が集まってくる存在で、知らないうちに自分をプラットフォーム化することに長けています。それも無意識に。

もちろん彼女が完全無欠という訳ではありません。健全な批判精神も持っているし弱点も持ってます。でも、彼女が持つ強みや行動には学ぶべき点が多い。彼女は、自分の周りに開かれた世界を育てていくことが抜群に上手いのです。

そんな、彼女を見て気づいた3つの行動パターンをまとめてみました。



抜きんでる人ではなく助けてもらえる存在になる
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彼女の面白いところはキャリア・実績を前面に出さないから一見経験が少ないように見えるところです。意識的に主張をむやみにしないようにしているそうです。ややもすると主張は意見の垂れ流しにってしまう傾向があります。考えてみれば主張を駆使し意見を通す能力に長けいいアウトプットはできません。

議論で勝っても感情で跳ね返されます。

彼女は、目指すべき成果へ導くために周囲に助けを上手く乞うことに力点をおくため、結果プロジェクトのプラットフォーム化を促進します。プロジェクトの成果が彼女にとってのゴール。自分をアピールすることが目的ではありません。



ギブ・ギブ・ギブの姿勢こそがラポールを生む
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ラポールとは、相互を信頼し合い、安心して自由に振る舞ったり感情の交流を行える関係が成立している状態のことです。関係のスタートを享受からスターするのではなく与えるところから始める。与えるものは何もモノや利益だけに限りません。

プロジェクトを自分全てでやりきろうとすることは活躍の場を奪う行為に等しい。自分が手柄を立てようとするのではなく相手に花を持たせる事を考える。その為には何を提供すればいいのか?

その点を考えパートナーたちが活躍できる機会や場を提供し続けましょう。



人から頼られ必要とされる能力を主体的に発揮する
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人は自分ができることを主張したいという誘惑に弱いです。

図案屋自身も幾度となく経験しました。そうではなく、初めのうちは頼られ必要とされている事をこなしているうちに能力発揮の領域が広がっていきます。

小さく生んでゆっくりと育て上げる。他のパートナーたちがやってほしいことにこそ価値がある。彼女の姿勢を見ているとそう気づかされます。



最後に・・・
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以上の3つの行動を彼女は自然こなしています。戦略的な考えに基づく行為ではないようです。価値あるモノとは自分が提案したいことではなく人が欲しいものや知りたいことを支援することかもしれません。

自分の周りに開かれた世界作るためにはそのことが欠かせない。

その価値の大切さを彼女から学んだ図案屋でした。



今回の記事作成に参考した本





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Posted by 図案屋  at 03:42Comments(0)PR・コミュケーション

2012年04月30日

チラシを作る時に押さえておきたい目的設定とフレームワーク

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配布用チラシの見直しをしたいので相談したい。

お世話になっているクライアントの担当者から電話を頂きました。お会いしながら使用されているチラシを拝見し、チラシを通して達成したい目標や、現在上手く機能していない状況・意見のヒアリングを行いました。

先日書いた整理の重要性を紹介した記事でも触れましたが、効果を得るためにはチラシを取り巻く情報を集めその意味をまずは明らかにしないといけません。そして収集後、情報を意味別に選別していきます。

整理されることにより

今回チラシを通して伝えるべきこと。
伝えるための最適なチラシの使い方。
使い勝手がいいサイズや仕様・部数。

など3つの条件がブラッシュアップされ、チラシが目的に沿ったデザインにカスタマイズされていきます。今回は、図案屋がチラシ作成の時に用いている目的と用途を整理するフレームワークをご紹介します。



チラシのコミュニケーション・ゴールを設定する
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以前、イベント計画時に似たようなフレームを使う記事を紹介しました。

今回もイベントを計画する作業によく似ています。イベントでは達成目的・ゴールの設定を行いますが、チラシの場合はコミュニケーション・ゴールを明確にします。

チラシの場合、メッセージ内容に興味・関心を持ってもらった後、読者に何らかの行動を起こしてもらわなといけません。いわゆる反響です。

今回作成されるチラシは配布してターゲットに届けるのでプッシュ型メディアの役割を務めます。プッシュ型の役割として、3つの行動へ誘引する入口にチラシのポジションを設定。

3つの行動目標に対し、誘う内容は以下の通りにしました。


電話による問い合わせ⇒問い合わせすることで読者が享受メリット・特典
ブログの閲覧⇒ブログには読者がさらに知りたい情報。QRコードを掲載
ブログ読者へ登録⇒登録することで読者が享受できるメリット・特典。


以上の内容からチラシのコミュニケーション目標を
読者へ興味関心を促し、次への行動(問い合わせ・ブログ閲覧・ブログ読者登録)へ誘引する情報提供チラシとしました。

このコミュニケーション目標を達成するチラシを作成するために、チラシを取り巻く情報を5W2Hのフレームワークに落とし込み整理していきます。



整理用フレームに目標条件を満たすための情報を落込む
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コミュニケーション目標を満たすための情報を意味づけして5W2Hに落とし込みます。フレームにある5W2Hが持つ意味や考え方は下記の通りです。


WHY(なぜ)…チラシが必要な理由・チラシを作成する目的
WHAT(何を)…チラシの内容・読者に提供する内容
WHEN(いつ)…チラシを使う時期・期間
WHERE(どこで)…配布先・設置場所
WHO(誰が)…読者の傾向・属性
HOW(どのように)…チラシの作成プロセス
HOW MUCH(いくら)…予算・費用対効果


これをフレームにするとこんな感じです。




各項目には質問を用意しています。質問に沿ってチラシを取り巻く情報を5W2Hに意味付けし整理。

また、マス目に空きがあると人は埋めたくなります。その効果でスムーズに情報を引き出し、情報の抜け・漏れを防いでくれます。このマスが埋めれない時はまだまだブラッシュ・アップが必要であるというサインです。

伝えたいこと。届けたいこと。求める効果。読者のメリット。それぞれの関係も考えながら意味ある情報へ整理しコミュニケーション目標にそれぞれを紡いで行きましょう。


 最後に・・・
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このフレームをA4一枚にフォーマット化しておくと非常に便利です。

自分の頭の整理の為だけでなく、関係者への意思の疎通が楽になります。また、認識のずれなどが逆に浮かび上がるときもあります。上司にはこの紙1枚で報告・連絡・相談が行えますし、業者さんにもイメージが伝わりやすくなります。

最初は慣れるまで、マスを埋めるのが大変ですが、慣れてくるとアイディアなども湧いてきます。ただのアイディアそのものには価値はありませんが、目指すべき目的に意味づけされたアイディアは価値を生み出します。

このフレームがチラシ作成時に少しでもお役に立てば幸いです。
そう願ってやまない図案屋でした。



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関連記事
あなたの強みをはっきりさせる図案を使った思考整理術
書くことは「思考」を整理すること
図案を使った、成果を出すためのプロセスデザイン術

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Posted by 図案屋  at 03:04Comments(0)PR・コミュケーション

2012年04月26日

情報化とは意味のあるカタチに配列していくこと

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タイトルなし
タイトルなし / pedrosimoes7



伝えたいことが届きにくい時代になったと感じた3年間でした。

今年、3月で都市と農村の交流事業が終えました。図案屋は、約20年サービスや販売の現場を中心に販促・情宣活動を試行錯誤しながら取り組んできましたが、時代の移行とともに消費者・利用者に選ばれることがホント難しくなってきましたと痛感しています。

連休にイベントを計画。告知のために情宣活動を行うも集まりが鈍い。調べてみるとよその地域でも似たような催しがあちこちで開催されていました。

都会に対し“田舎”や“自然”を謳うもあちこちの田舎で同じようなことが叫ばれています。もはや“田舎”や“自然”は個性でも無いしオリジナリティーを感じてもらえません。違いを訴えても枝葉の違いは微細な差別化でしかなく消費者にはその違いが理解してもらえません。

今までは、到達度の高い媒体に頼りメッセージを発信すれば、効果を得ることができていましたが、成熟した消費社会では到達度の高い媒体を利用してもメッセージは埋もれる傾向にあり、思惑通りに伝わらず、これまでのように単にターゲットに向けてメッセージを送るだけでは、メッセージを受け取ってもらえないことを実感してきました。

さらに、インターネットの普及なども進み、世の中に流れている情報量は各段に増加しました。処理しきれない膨大な情報量が流通し、電波媒体・紙媒体以外に通信端末も登場しコンタクト・ポイントは急速に多様化しています。

人間の処理できる情報量はほとんど変わらないのに出回っている情報はそれを上回る。完全に情報の需給ギャップ現象が起こっています。知って欲しいことが届きにくいことは選ばれるのが難しくなるということかもしれません。

サービスや商品を提供する側は危機感をもって臨まないといけない時代になりました。メッセージが埋没しないためには、単なる性能・機能の紹介にとどまらず、自分たちが持つ“強み”を消費者目線で再構する必要があります。

自分たちの“強み”は誰に役立つのか。
自分たちの“強み”はなぜ役に立つのか。
自分たちの“強み”は何に役に立つのか。


この視点で“強み”を編集し商品やサービスを時代のニーズにマッチさせるものに浮かび上がらせる。視点を変えると埋もれている“強み”がメッセージを持つと必要されるものに生まれ変わります。磨き上げるという創意工夫。そのプロセスで行う“情報のデザイン”がこれからは大切なのだと図案屋は考えています。
 
この点がすっきりしてくると届けたい相手へのコンタクト・ポイントもはっきりします。どのような環境で渡すのがベストか、どういう媒体がコミュニケーションの手段として最適であるか、といったことを俯瞰して考え、最良の環境を設計(デザイン)することが容易になります。

情報は配列が命です。

図案屋は現場でこのことを経験を通し学びました。
情報デザインを用いて本来の強みを磨き上げ再現可能な形に体系化すること。出来上がった情報の意味と見通しを考えながら内容の目的・文脈に沿った意味のあるカタチに配列していく作業

この“情報デザイン力”をさらに高め駆使しながら更に人と人がつながるサービスを産み出していきたい。そう考えています。

これからのキャリアを
その方向でデザインしていこうと考えている図案屋でした。



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関連記事

PRで大切なことはコンタクトポイントを考えること
あなたの強みをはっきりさせる図案を使った思考整理術
「悩む」ことと「考える」ことは違うもの


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2011年12月19日

地方PR担当者が考える広告の未来

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plan: dont panic bitstream vera serif 2 / Idhren



企画提案型の広告は終わるかもな。

そう、ぼんやりと考えていた時、twitter上で意見のやり取りが生まれました。

@dj86kingさんのツィート
「 小山薫堂さんがこれからは広告ではなく、狭告ということを言っていたけど、俺はこれまでは広告から狭告という流れだったけど、近くまた広告の時代が来ると思っている。インタレストの前にアテンションを多く作ることを仕事にしたい。」

と言うつぶやきに対し「情報の流通が変わるとお思います。」と返答したところ、@dj86kingさんからそのコメントに対して見解のリクエストが来ました。自分の考えがtwitterでは伝えれるボリュームでは無いと感じたので、ブログでの記事化を連絡。今回の記事テーマとなりました。

図案屋はイベント・キャンペーン・商品など情宣・PR業務にも携わってきました。とは言え、これまで所属してきた企業や団体は地場中小。もちろん大幅な広告予算などは皆無、大手企業並みのTVCM広告やマーケティングリサーチ等の経験はありません。

イベントなどのPR活動は、実務経験を振り返りながら、オピニオンに方たちのノウハウが詰まった書籍やネット情報を取り入れつつ我流で研究・考察・実施を重ねてきました。

本流の広告論は専門家にお任せするとして、今回は、地方×自分の経験視点で考察した広告論をお届けします。



1) 地方の広告事情から見えてくるもの
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TV addict
TV addict / jerine


そもそも広告とは何でしょう?

アイデア、商品、サービスを広める目的で、特定のスポンサーによって費用負担がなされるあらゆる形態の非人的なプレゼンテーションやプロモーションのこと。
コトバンク|「広告」より引用

とあります。

図案屋は、知って欲しいことを情報化し、媒体の“枠”を買って社会に広く伝えていく行為と解釈しています。実際、僕のところを訪ねてくるほとんどの広告代理店の方は“枠”という商品を持って広告提案に来られます。

「TV・ラジオの放送枠」「新聞の広告枠」「雑誌・情報誌・フリーペーパーの広告枠」など実に様々な枠があります。故にマスメディアならぬ枠メディアだと揶揄してました(笑)

しかし最近では、この広告枠を使ったコミュニケーション効果に限界を感じています。その理由は3つあります。

情報の出口が増えすぎている
既存のTV・ラジオ・雑誌以外にも地方では特にフリーペーパー・ポータルサイトが乱立。「情報に興味・関心がある人」に対して媒体の総量が飽和以上の状態。関心情報が本当に必要としている相手に情報・メッセージが届きにくい状態。

情報コンテンツが多すぎる
媒体の量に比例し、「情報に興味・関心がある人」に対する情報・コンテンツの総量が飽和以上の状態。
例えば地方の情報番組のTVマンは常にネタを探している。情報はほぼ毎日更新され、情報は到達はしてもすぐ忘れられる。

受信者も忙しすぎる日常
実は田舎は忙しい。日常の仕事以外でも区役・子供会・PTAと言った地域活動や・学校行事クラブ活動など休日も返上で地域イベントだらけ。余暇活動の時間も削られ、興味関心情報に向く余裕が無い。





消費者は自分に必要な情報はコンタクトが難しい状況。広告主は必要としている人に情報が届けれない状況。一方的に届けられる情報数が多すぎて選べない。おなかいっぱい無状態。情報の需給ギャップ状態です。広告主と媒体が作った情報が生活者へ流れるという構造では生活者への接点機会を失いつつある

つまり部数や視聴率など到達量に頼った広く伝える情報流通には効果を見込めそうにありません。情報を必要とするターゲットへのコンタクトポイントを探し、それに有効なアテンションを考え、情報を到達させる為の流れを設計し届けたい情報を流し込みループさせてい行かないといけません。

その為に「枠メディア」をいかに有効に使うか?その為のコミュニケーション目標をどこに設定するのか?この懸念を広告関係者にぶつけても、残念ながらあまり良い議論ができません。

まだ浸透していない良いサービスや商品情報が届いていない人々に「情報をどうループし浸透させる?」ということを一緒に考えたいのに、マスメディアを使う世界で育ってきた広告マンたちは情報をループするという発想に弱い。

上がって来るものは、attention value(アテンションバリュー)中心の広告ターゲットを引きつける強さや注目度を重視した「話題性」「注目」を集めるようなコンテンツを作り、既存のメディア・媒体を有効活用する広告手法を提案してきます。

ただ僕の経験上、刺激的なコンテンツは瞬間的に話題に昇りますがすぐに消費され忘れられます。話題を提供する刺激的なコンテンツは同じような立場の人たちが、後から後から産み出してきます。どんどん新しい情報に更新され埋もれていきます。

上記の3つの理由を見ても明らかです。僕の周囲の広告主もそのことに薄々は気づいています。でも忘れられるの怖いから出し続けるという理由がほとんどです。だからといって、現状に甘んじ広告主も情報をループさせることを真剣に考えないと情報格差の「負のスパイラル」にやがて巻き込まれていくでしょう。

今ではWEB系の方たちと話す機会が多くなってきました。「情報をループさせる」という議論が正しく噛み合います。ネットワーク内で情報を流通させると言う概念が浸透しているのだからだと思います。



2) ループする情報が生み出すバリューチェーン 
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BLOG IDEAS
BLOG IDEAS / owenwbrown



個人ブログを始めて間もなく半年。記事をある程度ストックしてtwitterやfacebookも最近スタートさせさせました。まだまだ発展途上なのですが、振り返るとブログは自分の考えや姿勢など、セルフブランデングを助けてくれることに有効なメディアだと気づきました。(今更ながらです。お恥ずかしい)

自分の考えをまとめ、伝えたいことを記事にしていくのですが、伝えいたいことを相手に必要に感じてもらう為には記事の反響をみながら修正を行っていく地道な作業が必要です。

なぜ支持をされたのか?なぜ支持されないのか?考え工夫を重ねてブログで取り上げるテーマやスタイルを変えてきました。ある意味僕はブログというメディアに育ててもらいながらセルフブランディングに取り組んでいるような感じです。

ブログの記事をキュレーターと言われる方々に取り上げていただいたり、はてなブックマークがついたりして、小規模ながらもバイラルルーフを経験することができました。この出来事は、地方に住んでいる負い目を感じることが少なくなりました。

たくさんの方が通り過ぎても、ブログ読者になって頂いた方もいればtwitterのフォローワーになって頂いた方もいらっしゃいました。そこで初めて情報の伝播力を実感し、情報が人を集めることを知りました。

twitter上でも自分が為になった情報を流すよう心がけると、少しずつですがフォローワーさんも増えてきています。もちろんただ数を増やすことを目的としていませんが、自分が持つ情報に興味関心や価値を感じていただける方々とはつながっていきたい。

ブログとtwitterを併用すると興味関心のプラットフォームが作りだせるのだと気づきました。

片やfecebookはどうなのか?まだまだ未知数なのですが、図案屋の感想でいくとtwitterとブログとでは勝手が違うようです。こちらは「誰が発している情報なのか?」で価値が決まるようです。中でも写真はキラーコンテンツ。facebook本に書いてある通りです。

なぜ、写真にこうも共感するのだろうか?

で、考えました。そこで気づいたのが、写真は「過去の出来事データ」であることです。その見方でfacebookを眺め直すと、写真以外に「いいね」の足跡がついているウォールは出来事を述べたものが多い。

自分が知っている人に実際に起きた事。コメントを残しやすいし「いいね」も残しやすい。ここでは企画提案型たアテンション型の情報では無く、活動情その積み重ねが共感と価値を生みだし人をつないでいくようです。

このことから、facebook上では共感のプラットフォームが作りだせるのではと考えています。




先日、同じ地域で活動している株式会社インビルの代表の@Ngataさんとの会話で彼が、「ポータルページへのアクセス数が減り、活動団体メンバーの各個人へのアクセスがあがってますね」と言っていました。

情報を揃えた無機的なポータルサイトより顔が見えるメンバーのfacebookページに読者がシフトしているようです。@Ngataさんの見解は、ポータルサイトの必要性は下がりfacebook上でのプラットフォーム的役割が果たす機能が大切になって来ると言っていました。

彼らの活動プラットフォームふじねっとの場合、「里山で行ってきた交流活動の蓄積」が文脈力の高い情報を作り、交流で共に過ごしたメンバーの写真とコメントにfacebook・ブログ読者が触れながら過去を振り返るという共通項に共感のプラットフォームを形成しつつあります。

やってきたことの記録が情報に価値を与える。思えば最近始まったfacebookのタイムラインのサービス。そういう理由かもしれませんね。


関連記事
新米ブロガーが語るちょっと長めのブログ論



3) 情報と時間をマネージメントする時代
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Keener is in the iPhone ads (again)
Keener is in the iPhone ads (again) / jtbrennan



今まで、僕らが自力で情報を発信したり表現する場はありませんでした。本を出版するにしても限られたオピニオンの人達しか門戸は開かれたいなかったし、マスメディアは大衆向けなので地方に眠っているニッチな情報は拾ってくれません。全国展開するほどの広告予算も持ってません。

上記の視点でソーシャルネットワーキングサービスを眺めると、僕らみたいな地方の人間でも、そのネットワークに参加し有効活用することで、自分たちの持つ情報をループさせることができます。どんどん参加するべきです。

ただ、ソーシャルメディアを使い分けると時間を結構食います。そこが問題のようですが、その不便を埋めるべく様々なサービスやアプリが登場しています。図案屋は、このアプリの存在が次のコンタクトポイントを作る役割りになるのではと考えいます。

情報のデバイスが増え、情報コンテンツも増える。また、ソーシャルメディアも増え情報のキュレーターも増えていくでしょう。そうなったった時に、人は情報を適切に処理ができなくなり、情報のマネージメントが必要になってきます。

そのことに対し@Ngataさんは「ITの世界は分散と集合を繰り返しのサイクルですから、今は情報の出口は分散していきますがやがてまた、まとめる動きやサービスが出てきますよ」となにやら予言めいた事を3年前からいいてましたが、その予想通りのようです。

人の行動や選択を記録し必要とする情報を最適化するために情報を一元化しようとする試みが始まっています。




先日、mixiとTwitterは提携を発表しましたが、友人・知人のつながりによるソーシャルグラフを持つmixiと、興味・関心のある人やモノなどの情報でつながるTwitterのインタレストグラフを組み合わせていくそうです。
これは両社のサービス利用者のソーシャルグラフとインタレストグラフを集め解析し、最適化された情報を届ける戦略なのだと思います。

熊坂仁美さんのブログ記事では、世界最大オンライン旅行代理店「エクスペディア」の例を紹介されいます。「旅行情報のほうからユーザーにやって来る。しかも、そのユーザーに最適化された情報だ。」必要な情報が向こうからやって来るサービスはすでに始まっています。

多すぎる情報量から解放される為に、ループしていく情報を記録し、facebookにもこのようなサービスがアプリを通してどんどん出てくるでしょう。アプリの登場により人は情報やサービス・時間・利便性を買うという意識を持ち始めたと思います。

そうなって来るとアプリにただ委ねて生きていく人と、最適化の度に自分を再設定を繰り返しアップデートしていく人に別れていくかもしれない。それが情報格差を生むならば、自分と言う存在を深く考えることが価値を生む時代になるかもしれません。



 最後に・・・
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smile
smile / the_moment


米農家さん・酒造メーカーさん・参加者のみなさんで米を作り酒を作り上げるまでの交流事業のお手伝いをしていたのですが、先日無事に終了しました。

この歩みを記録動画として今、株式会社インビルの代表の@Ngataさんと一緒に編集・制作中です。

表現者としては僕らはまだまだですが、動画の素材である「里山の米作り・酒作りの歴史」は本物です。交流活動以前から米をつくり酒を作ってきた歴史があります。昔からこの地に存在している6次産業品です。動画の完成を来年に向け頑張っていますが、完成後はネット上でも公開していこうと考えています。

マスメディアが拾ってもらうにはニッチすぎる情報ですが、自前で公開することは可能です。僕たちの故郷での小さな取り組みを少しでも多くの方々に知って欲しい。

そう願う図案屋でした。



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Posted by 図案屋  at 04:27Comments(0)PR・コミュケーション

2011年12月12日

エネルギーを奪うような話し方をする人から学んだこと

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Conversation
Conversation / Search Engine People Blog



エネルギーを奪うような話し方をする人。
接した時はどーっと疲れてしまいます。


あるイベント催事で、ブース販売のお手伝いをしていた時にその方はやってきました。僕の顔をみて開口一番、原発問題と佐賀県知事について話を始めました。

自説論を高く見せる為か自分が持っている知識の引き出しを引っ張り出しては、「君はこのことを知っているのかい?」と言う連続質問。店先で延々と説かれ困ってしまいました。その方の後ろにはお客さんが僕たちブースを覘いていたのもあり、「いえ、ちょと・・・」と困惑顔で答え言葉に詰まってしまいました。

その方が迫る質問に対し僕は情報弱者と捉えられたようで、目線が上がった「どや顔」状態で自分が持っている情報を吐き出すように話してきました。その方は年長者でもあるし販売ブースは公共な場でもあったのでそのままずるずると・・・

やがて話し終えてすっきりしたのか「未来のために頑張りましょう!よろしく!」と言って僕に拍手をしその場を去っていきました。売り場にいたスタッフと顔を見合わせ苦笑。

聞けばその方は、それなりの地位と経歴を持った方でした。服装も立派で達ふるまいも上品な方でした。しかし僕は、その後もずっと嫌悪感に包まれその方には良い印象を持てませんでした。

しかも、何を伝えたかったのか?オチが無い話にもむずがゆさが残った状態。一見、理路整然と話している演説家のような雄弁タイプに映るのですが何一つ響きませんでした。

なぜだろうか?僕は考えんでしまいました。

その方は少なくとも僕に伝えたいメッセージがあったはずです。しかし僕には嫌悪感だけが残り、その方が伝えたかったことがなにひとつストックできていない。

今回はその方の批評記事ではなく、情報交流が上手く機能していない時

受信者はどんな状態なのか?
発信者はどんな状態なのか?
議論が噛み合わない時はどんな状態なのか

この3つ視点で発信者と受信者の関係を図解にしながら考察したいと思います。



1) 必要が感じられない情報は遮断される
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Mauricio Macri en Debate en TN
Mauricio Macri en Debate en TN / Mauricio Macri


いい情報を入手すると人はその情報をストックと同時にアウトプットしたくなる。話し好きな人は特に。こういう場合は伝えたいことで発信者が頭の中が占有され受信者が見えなくなる状態に陥るケースが多いです。

しかしよくよく考えてみると、相手はまったく別の情報で占有されているかもしれません。というよりは圧倒的にそちらが多いでしょう。図解にしてみると良く解るのですが、相手が別の情報で占有されている状態では、他の別情報入手の欲求や必要性は存在していません。

そんな状態ですから、伝えるというより届く訳がありません。つまり望んでもいない相手にいくら主張しても情報は遮断されてしまう訳です。これはfacebookの友人承認によく似ているような気がします。望んでいない相手に承認を迫られても困惑していまうばかりです。この遮断の壁はアニメ・新世紀エヴァンゲリオンの世界に存在する、A.T.フィールド の概念によく似ているなあと思いました。



この壁を理屈で乗り越えようとしても無駄です。仮に議論で勝っても感情で跳ね返されてしまうでしょう。

例えば納豆。「納豆の匂いが嫌だ」と言う情報で頭が一杯の人に、納豆が持つ効能や効果をいくら説いたところで嫌なモノは嫌です。

伝えたいことを相手が理解できていないと認識(勘違い)した瞬間から発信者の目線が上がります。上がった目線で展開される主張を重ねられても、重ねれば重ねるほど嫌悪感の対象が納豆から主張者へ向けられます。

こうなっては議論は平行線。回路が断たれた訳ですから情報のやり取りが成り立つ訳がありません。携帯電話ならまさに圏外状態です。

このことからも解るように、伝えたい情報がどんなに素晴らしくても相手にその準備ができていないと回路は開きません。まずは受け手が今どんな状態なのか?自分が伝えたい情報が必要と感じてくれる要素はあるのか?今がそのタイミングなのか?相手の立場が上手くイメージでき無い人は自分の意見の真意を届けることはできないでしょう。

関連記事
ある女性から学んだ通い合うコミュニケーションの大切さ



2) 誰が話しているのか?はとても重要なこと 
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Happy Smiling Girl Holding Lucky Clover / Pink Sherbet Photography



同じ情報を扱っているのにAさんが伝えた時とBさんが伝えた時の響き方がまるで違うと感じたことはありませんか?

実は情報の中身以前に発信元に対する認識が情報に深い影響を与えています。そんな現象が起きるのはなぜでしょうか。

情報の発する人の影響力が受信者より低い、または同じくらい時は、情報を伝達する信頼のインフラの幅が狭くなります。幅が狭いため比例して伝わる情報も少ない。

では、自分よりも相手が高い場合はどうでしょうか?信頼のインフラ幅が広くなり、流れていく量も増えていきます。より伝わるし理解してもらい易くなります。

受信者にとって信頼感のサイズをもった発信者は、とても大きな影響力を持っていると言えるでしょう。

つまりコミュニケーションにおいては、発信者ブランドは大切な訳です。



先日、ブロガーの功績を讃える祭典 第一回 BLOGOS AWARD 2011 イベントが開かれました。図案屋のLikeブロガーのひとりにChikirinさんが見事“大賞”を受賞されました。(Chikirinさんおめでとうございます)

その要因を御自身のブログで肩書きに頼らないコンテンツ力の大切さを語られています。

「何を伝えるのか」

その考え抜かれた質の高い情報を流すことを積み重ねた結果、信頼感のサイズは大きくなっていきます。肩書きが無くても情報内容の実力が凌駕し始めると影響力を持ち始め実績・信頼が影響力を生みChikirinブランドを強くしたのだと思います。

情報やコンテンツを共感を入り口にして、発信元への共感を呼びこむ

コンテンツや情報内容の共感力と発信元の共感力が互いを高め合っていくサイクルが上手く働かせれば、発信者は影響力ある存在へ自身を成長させることができると思います。

ブログやtwitterを始めた時は、誰からの反応も感じられないのでソーシャルメディアの空間に放り出されたような感覚に陥ります。しかし、今の自分が出せる最大限の情報を発信し続けると、出された情報に必要性を感じる人達がゆっくりと集まってきます。そこで「個人」として認知され、個人ブランドが少しづつ形成されていきます。

図案屋も遅まきながら最近Facebookを始めたのですが、今ままで使ってきたソーシャルメディアよりもより「誰が」が重要になると感じました。「いいねボタン」やコメントを返す場合を例にとっても気心を知っている相手であればあるほど行動に移しやすい。

そもそもfacebookは構造上、相手から承認してもらえないとかけ橋がかからない訳ですから、「誰」という背景に潜む信頼感は重要ですし、そう考えれば今後ますます「個人」が持つブランド力というのは大切なっていきます。

ソーシャルメディアの世界では、権威や立場に頼った情報は共感を産みにくくなっていくのかもしれません。

関連記事
そもそもセルフブランディングとはなんですか?



3) 課題や問題を共感の入り口にする
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Empathy map of a customer withdrawing money from an ATM
Empathy map of a customer withdrawing money from an ATM / visualpun.ch


コミニケーション・ゴールが「主張を通すこと」になっている議論は噛み合いません。理論で通じ合うためには、自分が心から納得した意見と相手が納得できる根拠が示せないと意見の交流成立は困難です。

意見の納得はどうすれば生まれるのか?

意見とは「問題」に対する主張や考えです。そもそも「問題の前提や背景」の共通理解が成されていなければ、意見への入口が違えば、出口が全く違う方向を向いてしまいます。つまり、まずは意見の出発点を抑える必要があります。

「問題の前提や背景」の共通理解が不足なまま、意見を相手にぶつけてしまうと「主張」の垂れ流しになってしまいます。

最後は自分の主張を守る言動に変容し「言い張る。言い切る。言い立てる。言い放つ」といった意見状態が聞く耳を持たない自分をつくり、相手もまた情報受入れにストップの判断を下すでしょう。

その関係構造では意見のすれ違いを生み出すばかりで、通い合う議論のコンタクトポイントへは辿りつけません。



情報は配列が命です

上記の図解通り、自身の立場で導き出した結論同士をぶつけ合うコミニケーション方法では情報に双方向性が生まれません。

まずは意見の入口である「問題」や「課題」のコンタクトポイントを探すこと。例えば同じな悩みや問題を抱えている人は共通な境遇・環境・背景などが近いですから共感しやすい。

「課題」や「問題」を共感の入り口にし、「問題を解決するにはどうすればいいのか」という問いに対して思考のプロセスを一緒に歩むことができれば、共に方向性を作り上げていくことが可能になります。

ここから通い合う議論の交流が始まるし、互いの課題解決に向けたアウトプットを生みだすことができると思います。

関連記事
伝えたいことが上手く伝わらない訳



 最後に・・・
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Communication
Communication / krossbow



先日公開した記事、ワークショップで考えさせられた世代間で異なる「仕事の流儀」では、たくさん方に反響頂きtwitterやfacebook、はてなブックマークなど数々の意見やコメントを頂戴し、みなさまからのご意見から、たくさんの気づきや発想・着眼点などを頂きました。本当にありがとうございました。

図案屋はブログ記事を通して自分が持っている意見を公開していますがそれが「正解」では無いという姿勢です。まだまだ自身の考察を掘り下げている段階途中です。その作業を繰り返すとにより更に深い気づきや考察に出会えます。

読者の方から、ブログ記事に寄せられた記事への問題提起は公開中の意見を更に掘り下げるきっかけを与えてくれます。意見や視点の違いを比べることで未熟な部分が見えてきますし、僕の中に新たな「問い」を立てることができます。

2002年公開に公開された邦画「AIKI」の中で、主人公が自身が持つ問題に悩み立ち止まっていた時、合気柔術の師範が「正しい答えを得るには、正しい問いを立てなければいけない」と諭すシーンがありました。

図案屋はその通りだと思います。

「問い」を深く掘り下げていけば「答え」もまた深いものへと変化していく。意見も絶対的ではなく時と共に成長するモノだと考えています。そこから「考えることをシェアする」というブログポリシーが生まれました。

twitter上でブログへの意見コメントを頂いた時は、寄せられた意見をシェアしたいので僕のフォロワーさん達にリツィートするようにしています。

またfacebook上でも企画プランナー頭の中のFBページを立ち上げました。みなさんの意見のプラットフォームになるようなFBページに育てていければなと思っています。

まだまだfacebook初心者の図案屋でした。




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Posted by 図案屋  at 04:38Comments(0)PR・コミュケーション

2011年10月31日

ある女性から学んだ通い合うコミュニケーションの大切さ

Listening - Day 3
Listening - Day 3 / ♪ Sleeping Sun ♪



聞く耳を持たないこと。

それは、どんな言葉も受けつけない状態。
メッセージも、連絡も、願いも、報告も届かない状態。
音として言葉は発せられても伝わっていないという状態。
それがどんない素晴らしい情報でも決して伝わることはない状態。

どんなに素晴らしいテクノロジーがあっても
どんなに素晴らしいSNSのサービスがあったとしても
聞く耳を持たない人の前では情報は存在することを許されない。


今までとは、ちょっと違う図案屋・口調でしたが、
今回は僕の過去を振り返りながら
「通い合う大切さ」を教えてくれた人のお話をします


ペンションにやってきたふたり姉妹
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bed making fairy
bed making fairy / originallittlehellraiser


図案屋は20代後半の頃、九州地方のあるペンションで
スタッフとして住み込みで働いていた時期がありました。

そんなある日、ペンションへ二人の姉妹がやってきます。
聞けば、関東から車で乗り入れ九州へやってきたとのことでした。

妹さんの方は、身体自体は健康なのですが
発音・発語だけでなく、歩行や指先動作さえも困難な障害をもった方でした。

お姉さんは、妹さんが外の世界を知ることなく
施設で生涯を終えさせていいのかと思い旅を決意。
この時すでに、ご両親も他界され家族は二人。
強い絆で結ばれたいた姉妹でした。

そして、この姉妹もペンションで働くこととなり
みんなでの共同生活が始まりました。

僕は部屋のベットメイクと掃除を担当していたので
妹さんとペアーを組むことになりました。
彼女をNさんと呼ぶことにします。


共に働き始めた僕とNさん
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242 [painting lady]
242 [painting lady] / eblaser


身体の自由が制限され、言葉も上手く発することができない方と
接するのは初めてな図案屋でした。

正直、仕事を共にできるかどうか不安と疑問でいっぱいでしたが
Nさんの仕事に取り組む姿勢と態度に次第に共感が持てるようになりました。

Nさんと僕は仕事を分担し、全室のベットメイクを僕が担当し
Nさんがピロ(枕)担当に分かれ、お客様へのチェックイン前までには
客室清掃を終わせるという目標を立てました。

幾日か経つと、仕事の成果をNさんに普通に求めるようになり
仕事の仕上げ内容にも厳しく接するようになりました。

後でお姉さんに聞いたのですが
普通に同僚として働き成果を求める僕の態度がNさんは嬉しかったそうです。
聞けば、周囲ができないと勝手に判断し仕事を取り上げられる
ケースが多かったからだそうです。

そんなある日、僕はNさんが「絵」を描く趣味があることを知ります。

僕は彼女に、
「不自由なモノがあるからこそ、僕らが感じることができない
何かを感じ絵に表現できるかもしれないね」
と伝えたことがありました。

その夜、彼女が号泣したことをペンションのみんなから聞き
「まっずいなぁー。いらんこと言ったかなぁー」と思い
恐る恐るお姉さんにどんなでした?と伺ってみました。

「全然。むしろものすごく喜んでいたよ。うれし泣き!」

絵はNさんにとって不自由な体を使った唯一の表現方法。
彼女の中で何かスイッチが入ったようだっとお姉さんはそう話してくれました。

それからでした。
聞きとることができなかった彼女の言葉が解るようになっていきました。

いえ、正確に言うと
「伝えようとしていること」が理解できるようになりました。

この体験は、当時の僕には驚きでした。


通い合うコミュニケーション
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hug
hug / Aunt Owwee


なぜ、理解できるようになったのか?

手話を練習し習得した訳でもないし
ましてや、テレパシーなんかができた訳ではありません。

そのことについて、
当時の僕には上手く言葉にできなかったのですが
今はこう思っています。

伝いたいと思う気持ちと
理解したいという気持ちがあれば互いにあれば
コミュニケーションは成り立ち意思が通い合う状態になる。

言葉と言う情報インフラを頼ることなく
相手が伝えたいと思う、情報に受信者側がアクセスを許可し
ダウンロードを行うみたいな感じ。

メールのやり取りみたいに言語に頼らない情報伝達。
先方から送ってくるだけでなくて
こちらからも情報を入手しに行く姿勢をとり
情報を「通い合せる」状態。

これって今SNSの世界で言われている「情報の双方向性」ってやつですよね。

僕とNさんとの間に、様々な状況が上手く重なり
共感のフィールドを共有できたからこそ意思のやり取りが可能になった。
今はそう理解しています。

「伝えたい」「理解したい」が同時に存在できる
プラットフォームができれば情報は流れていくことを僕はこの時学びました。

共感のプラットフォームが築けなければ
いくら言葉を扱うことが上手くても
通い合うコミュニケーションは生まれない。そう思います。


今もその時の出来事を大切にしています
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looking up
looking up / ND Strupler



Nさんと過ごした日から5年後だったと記憶しています。

その出来事から5年ほど過ぎたある日、ぺンションのオーナー夫妻から
居住していた施設の火事に巻き込まれ、Nさんが亡くなった話を聞きました。

僕はその事実に驚き、言葉を失ってしまい
呆然としながらも涙は流れる。そんな状態でした。

Nさんは、コミュニケーションの極意は
「通い合うこと」だという気づきを与えてくれた恩人でした。

僕は今でも、周囲と上手く連携が取れずに、仕事が思うように運ばない時
Nさんを思い出し彼女との出来事へフィードバックする時があります。

人と人がつながるサービスを考える時
彼女から教わったことをおざなりにしてはイケいない・・・

そう思う図案屋でした。


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Posted by 図案屋  at 12:00Comments(0)PR・コミュケーション

2011年10月29日

図案屋らしい“つぶやき方”を只今考え中

Twitter
Twitter / respres


え、今頃twitter??
そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

最近、「恐る恐るつぶやき」を始めたtwitter・biginer図案屋です。
(ブログUPしました!・・・ぐらいしかつぶやいていません)

他メディアを使ったPRの手法の経験はあるのですが
twitterの活用については、まだ積極的には取り組んでいませんでした。

その理由として、僕個人の表現のあり方と
それを活かす効果的なつながり方のイメージが
まだイマイチ湧かなかったからです。

まずはまあ
ブログの記事が100ストックできたら
twitterを始めようと決めていました。


そろそろ100記事に届くなぁ・・・
そう思いそろそろ使い方を勉強しようと本やネットで情報収集。

そんな中、ネット系で公私ともにお世話になっているMoondoggieさんに
「もうすぐ記事数が100に届きそうなんで、twitterはじめようと思うんですよ」
と話したところ

「いい情報収集ツールでもあるんで、先行して始めてみたらどうですか?」
とのアドバイス。そりゃそうだと思い、
まず人の使い方を覘いてみなきゃと思い登録を済ませました。

様々な方の「つぶやき」を覘いてみましたが
図案屋が見るとこんな感じでした。

・はーーっ!そんな視点ですか?―→情報キュレーター系?
・気持ちや想いをつぶやいている人―→俺の今はこんな感じ系?
・ビジネスでつながりましょう!的な人―→集客UPの誘導系?
・ただつながりたい人―→さみしがりや系?
・交流している人たち―→独自のコミュニティー系?

・・・などなどでした。
ただ、色んなつながり方があるものだなぁーと思い
まずは、興味深くつぶやきwachingを続けて行きたいと思います。



図案屋が役に立つなーと思ったtwitter関連記事を2つご紹介
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Twitter on iPhone 3Gs
Twitter on iPhone 3Gs / NLSven


twitterの利活用について役立ち情報を探したのですが
操作や用語などの機能的な解説なものが多く、
自分がどう使った方がいいのかという
具体的なイメージが掴めるものが見当たりませんでした。


図案屋にとっては未知のサービスなので、
自分がどう使いたいかなどはイメージが湧かない状態です。

上手く使いこなすにあたり、何が必要な情報で何が不要な情報なのか?
それすらもイメージができない状態で、操作の説明などの情報は面白くもなく
「つながればいい」「人が集まればいい」「集客につながればいい」系の
使い方もちょっと違うなと思っていました。

図案屋の場合、
ブログを大切な個人メディアに育てていきたいと思っています。


そこでまず、「共感できる使い方をしているなぁ・・・」
と言う視点で情報を探し始めました。

そんな中、
図案屋が参考になったエントリー情報を紹介します。


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ホームページを作る人のネタ帳
管理人:Yamadaさんのtwitter関連の記事
最近話題だからという理由でツイッター始めた人の為のツイッター講座

ブログを始めた時からずいぶんとお世話になっています。
考え方や手法など学ぶべき点が多いブログです。

Yamadaさんの記事は、ビギナーでも理解しやい記事が並んでいます。
今回紹介するこのエントリー記事には

・基礎的なtwitter用語
・プロフィールの大切さと考え方
・表示されるアイコンの考え方
・ビギナーがまずつぶやけること・やってみること
・twitterを楽しむ為のツールの紹介

などが紹介されています。

他にもYamadaさんのブログ内にはtwitter関連のエントリー記事たくさんあります。
みなさんが知りたい情報を探してみてください。

図案屋も記事を参考にしながら、出来ることから取り入れていきます。
まずは、「図案屋だ!」と認知してもらえるよう
アイコンにも使える図案屋LOGOをデザインし使い始めました。


---------------------------------------------------------------

わかったブログ
管理人:かん吉さんのtwitter関連の記事
あなたのツイッターのフォロアーが増えない理由 

かん吉さんも個人メディアとしてブログを大切に育てようと
奮闘されているブロガーさんです。

人々の「わかる喜び」を応援するという姿勢から
産み出された記事には多く共感できるモノが多いです。
今回紹介するエントリー記事には、

・フォロアーを集めたいだけの人を集めない方がいい
・日ごろから交流しているフォロアーがどれだけいるかが重要
・ブログが面白ければ、ツイッターもフォローしてくれることが多い
・見かけた面白い情報を、リツイートすること

などが紹介されています。
かん吉さんは周囲とじっくり交流していくことが、
フォロアー数をナチュラルに増やし、
機能するネットワークを作り上げる糧になると言っています。

地道に増えたフォロアー500人は、
無差別フォロー1万人よりも強いです。


かん吉さんこのコメント。納得です。


最後に・・・
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My social Network on Flickr, Facebook, Twitter and MyblogLog
My social Network on Flickr, Facebook, Twitter and MyblogLog / luc legay



先程紹介した
かん吉さんの「わかったブログ」のエントリー記事

「共感」をまとわない情報は、口コミされない

でも紹介されていた佐藤尚之さんの著本、
明日のコミュニケーション 「関与する生活者」に愛される方法
図案屋も読破致しました。

SNSを使うと、人の情報がどう広がっていくのか?
非常にイメージが掴みやすく
情報の拡散の考え方などは随分参考になりました。

「口説き落とすのではなく、愛される存在へ」
広告屋・佐藤さんのこのセリフ。 シェアしちゃいます!

このブログも、読者のみなさんに
必要とされるモノに育てて行かなければ・・・
記事の内容も、伝え方もまだまだ研究を重ねねば・・・

これからも図案屋、日々精進に努めます。

あと、みなさまにお願いが・・・
twitterのいい使い方の引き出しをお持ちの方
どうか、情報のおすそ分けをお願い致します。

twitter若葉マークの図案屋でした。








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Posted by 図案屋  at 19:30Comments(0)PR・コミュケーション

2011年10月24日

PRで大切なことはコンタクトポイントを考えること

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if you wanted proof here it is... {explored}
if you wanted proof here it is... {explored} / Photography King ?



商品やサービスの情報をどうすれば利用者に届くのか?

商売やビジネスに従事している方なら
利用者との接点は、常に意識している問題です。

広告のように提供側から意図して発信される接点もあれば、
口コミのように利用者側から発信される接点もあります。

商品やサービスなど利用者に対して
何らかの印象が残るあらゆる接点のことを
コンタクトポイントと言います。


先日アップした記事
イベントをする上で学んだ5つのことでも触れましたが
PRに大切なコンタクトポイントについて更に考えてみたいと思います。



情報を誰に伝えたいのか?
---------------------------------------------------------------

コンタクトポイントを考える上で最も大切なのは
「商品やサービス利用者は誰なのか?」という点です。

1)提供したい商品やサービスのどんな部分を支持し使ってくれるのか?
2)支持して使ってもらえる人達との接点はどこなのか?


このふたつを考えるには「利用者が誰」という設定が無いと
接点を絞り込むことができません。

提供商品とサービスが持つ強みや特性が誰に必要とされるか?
コンタクトポイント探しはまずここから始まります。





各メディアの種類と特性
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一般的にはテレビの効果が高そうですが、そうでない場合いがあります。
メディアには様々な種類があり、それぞれに持ち味があります。

利用者の傾向と伝える情報の中身の性質を見ながら
どのメディアの特性が接点に成り得るのか?
コンタクトポイントに近いメディアを選別します。




情報の流通を設計する
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利用者のとのコンタクトポイントが近いメディアを選別する。
ここで選んだメディアは伝えたい情報の「入口」に過ぎません。

伝えたい情報流通の始まりです。
ここを入り口に様々なメディアを仕掛けていきます。

例えば街頭で興味関心が高い人達に向けて
新商品のキャンペーンを行い、コンタクトポイントとして情報を流します。

更にキャンペーンの内容をTV・新聞社に向け
プレスリリースを流し、取材対象になるよう促します。

TV・新聞に取り上げれる時はニュース話題として
取り上げるられるため、紹介された商品を購買行動に促すには
情報としてまだ弱いので、補完情報としてホームページなどへ誘引。

更にはツィッターやフェイスブックなどのSNSを使い
商品を好む傾向にあるコミュニティーへ紹介し口コミ効果を狙います。



商品や利用者によって入口は変わりますが
様々なメディアをミックスさせることにより、
情報を拡散させ、利用者への情報到達率を高めます。



最後に・・・
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Good Job Smiley Face Inspirational Quotes Qiqi Emma January 18, 20105
Good Job Smiley Face Inspirational Quotes Qiqi Emma January 18, 20105 / stevendepolo


情報流通の設計は描けますが、大切なモノは中身です。
価値ある情報でないと、ニュースとしての価値は低くなります。
結果、媒体に取り上げられる機会は少なくなくなります。

先日、あるメディア関係者にニュースリリースを届けたのですが
とにかく取材に来てほしいとの要望が多いそうです。

プレスリリースにも書き方のコツはあるのですが
まずは情報そのものに価値がないと
他のニュース情報に埋没してしまいます。

PRの基本は、活動とコミュニケーションと言われています。

商品ならば商品の機能や性質だけでなく
その商品に取り組む企業姿勢やプロセスなど
「コト」の情報が共感を生みやすいし
ニュース性が高くなります。

商品やサービスなどの話題性だけではなく
取り組みも価値になるようなそんな活動をしっかり行うことこそが
いい情報を生む一番大切なコトと思います。


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Posted by 図案屋  at 22:45Comments(0)PR・コミュケーション

2011年09月29日

ソーシャルメディアは天使か悪魔か

work that brain
work that brain / mararie



日経ビジネスオンライン「企業に広がるSNS疲れ」からのエントリー記事。

このエントリーでは、大手外食チェーンの広報担当者のコメントを中心に、
広報担当者の対応疲れが紹介され、ソーシャルメディアが持つ
マイナス部分がレポートされています。

ツイッタ―などの業務時間内外を超えたフォロー。
ツイッターなどでのつぶやきの相次ぐ「炎上」

企業アカウントの担当者はその窓口に立ち
時には批判や誹謗中傷を受け止めながら
企業メッセージを発信しています。

ただ、いくら仕事とはいえ
マイナスのコメントを受け続けると、
誰しもがダメージを受けると思います。

対応に悩みノイローゼのようになってしまった
企業アカウントの担当者も実際いらっしゃるそうです。

***   ***   ***

社会や学校などで、
情報を処理することはある程度訓練が積めますが、
情報を公開する効果的なトレーニング
受けることができる機会はそうありません。

つまり自分の情報を扱うことにあまり慣れていないのです。

また、意図せず自分の情報が流出される場合もあります。
他者が編集する自分が、
自分自身とあまりにもかけ離れた場合は困ってしまいます。

僕たちは今、
ネット上で多方向性で不確定な情報の波にさらされています。

その善し悪しをソーシャルメディアのシステムに委ねるのではなく、
僕ら使う側の人間が伝えたい事へ
理解を促せる「コメント力」を高める必要があると考えます。

マイナスコメントを恐れるあまり、情報の一切を遮断し
逆に閉じきってしまっては、機会格差が広がるリスクもあります。

では、マイナスコメントにおいて僕らどう臨めばいいのか?

僕は、メジャーリーガーの
イチローさん松井さんの言葉にヒントを感じています。

彼ら二人はそれぞれの雑誌インタビューで

「コントロールできないことは手放す。
そしてコントロールできる部分に集中する。」

二人とも似たようなコメントしていました。

ピッチャーの調子はコントロールできないし
自分の調子が落ちた時の世間の批判はコントロールすることはできない。
できないことに気を病むより、やるべきこと・やれることに集中する。

二人は最初からそんな境地だった訳ではありません。
常にパフォーマンスと成果を求められ、
結果が伴わない時は批判にさらされる世界。

時にはへこんだり、怒ったり、納得がいかなかったり。
それらのプロセスを経て、コントロールできないことを
手放すという境地にたどりついたそうです。

***   ***   ***

佐賀で先日、
@ブロガーの湯川さんITジャーナリストの佐々木さん
講演を聴く機会があったのですが、
彼らにもネットユーザー数が増えるにつれ、
へこまされる意見が多数寄せられたそうです。

お二人も理不尽なマイナスコメントに対しては
「受け流す力」が大事であると説かれていました。

「コメントをする力」「受け流す力」
これから、効果的な自分の情報を公開していくには
このふたつの力が必要になっていくような気がします。


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Posted by 図案屋  at 16:00Comments(2)PR・コミュケーション

2011年09月25日

ラジオの“リクエスト”は商売のヒントなのかもしれない

Radio Free Strawberry
Radio Free Strawberry / cogdogblog


けんすうさんのブログ記事からエントリー

とある超有名な広告代理店に
内定が決まっている学生さんの一言にびっくりしちゃいました。
「ラジオってどう聴くんですか?」

そこの場にいた20代後半~30代後半の人たちは
「いやいや、それはちょっと」と思ったのですが、
周りの学生も「知らない」と口々に。

これは衝撃的で。

ジェネレーションギャップなのかなあ、と思って、
帰ってからオフィスの同じ歳の28歳女子に
「ラジオの聴き方しらない世代が出てきてたよ・・・」
と聞いたら、一言。

「ラジオって無料で聴けるの?」
その子も聴き方がわからない、とのことでした。これもびっくり。



このエントリーを読んで、ラジオで育った世代の人間として
「えーーーーっ」と思わず唸ってしまい
知人のラジオ関係者に話をしたら
「えっ、そうなんですか?まじですか?」と驚いていた。

今は、音楽などもダウンロードできる時代。
それに課金されるのはもはや日常。

僕が中学・高校の頃は
ラジオに好きな曲をリクエストして、カセットテープに録音する。
無料でできるし、なんたってラジオとつながっている感覚が好きでした。
音楽ならず、オールナイトニッポンなんかでは
「ハガキ職人」って人たちもいて
大いに楽しませてくれました。

また、毎回聴くパーソナリティーの声に親近感を覚え
(声だけだからまたそれがいいんです♪)
ネットとはまた違ったつながり方を感じます。

ラジオには様々な機能・特徴があるのですが
その中でも、
ラジオとリスナーを結ぶ大切な機能のひとつが「リクエスト」です。

郷好文さんによれば、リクエストには6つの型があるそうです。

【注文型】 オレ様仕様を要求するもの。
【投票型】 オールスター選手大会のような投票を集めるもの。
【参加型】 ユーザーが書評や新譜評などコメントを書くもの。
【調査型】 ネットリサーチやアンケートなどで要望を聞くもの。
【クレーム型】 お客様相談室などで要望を聞いたり集めるもの。
【コンテンツ型】 SNSなどリクエストがコンテンツになるもの。

よくよく見ると、「ソーシャルメディア」が持つ機能にそっくりです。
「ソーシャルメディアの時代だ!」とよく言われますが元祖、
ソーシャルメディアはラジオだと僕は考えています。

改めて思えば
ラジオに昔からある「リクエスト」というサービスは
お客様の声を集め、ニーズに応える行為なのですね。

そう考えれば、ラジオやネット上の話に留まらず、
ビジネスを行う上でも大変重要な行為です。

前出の郷好文さんも
「商売の始まりにリクエストあり。
コンテンツを売るのではなくリクエストを売る。
思えばすべての商売はリクエストから始まったのである。」

とコメントされています。納得です!!

最後に読者のみなさんの中にラジオになじみが薄い方がいらっしゃたら
ラジオの聴き方をご紹介。
 ↓ ↓ ↓
nanapi×TOKYOU FM「ラジオを聴こう」



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2011年09月24日

震災前の記憶

震災前の思い出の風景をみんなで集めるGoogleのアイディア。
プロモーション動画をどうぞ。



震災で、写真、動画という形の多くのキオクが失われました。
一度なくした思い出も、みんなで力を合わせればきっと取り戻せる。
その思いを可能にする場所が、ここ「未来へのキオク」です。



震災の頃、僕は父を失いました。
急死と言った突然の別れに家族は深い悲しみに包まれ、
すんなりとその死を受け入れることはできませんでした。

葬儀の時、弔問客のみなさんから父の逸話を聞きました。
「こんなことをやっていたのか・・・」
そこには僕の知らない父の姿がありました。

その時、僕は気づいたのです。
たくさんの人たちに、父は宿っているのだと。
実家の家にも、仕事の道具にも、僕たち家族にも。

急死と言う悲しい記憶で立ち止まっていましたが
それが父のすべてではありません。
負けないけないくらいのたくさんの思い出があります。

最近、孫を抱く笑顔の父の写真を見て、母は泣いていましたが
「悲しいから泣いている訳ではない」と言ってました。

悲しみに埋もれていた中から
母は「父の笑顔」を思い出したのだと思います。

「笑顔の写真」をトリガーに、更に引っ張り出され様々な記憶。
これが「宿る」と言う現象なのかもしれません。

***   ***   ***

震災直後は、痛ましい映像が公開されましたが
痛ましい思い出だけでは人は生きていけません。

Googleはたくさんの人の記憶を集めようとしています。
募集している人にとっては集まったものが他人の記憶でも
風景などの動画や写真はトリガーとなって
自分の記憶を呼び起こすことと思います。
(思い出の検索エンジンみたいですね)

「未来のキオク」では時間も距離も関係ありません。
遠くても近くても、友人や知人でなくても“思い出”があればつながれる。

最後に力強い写真ポスターを一枚。
がんばれニッポン!!





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2011年09月23日

糸井重里の頭の中

糸井重里著:インターネット的 (PHP新書)



インターネットそのものが偉いわけではなく、
インターネットは人と人をつなげるわけですから、
豊かになっていくかどうかは、
それを使う人が何をどう思っているのかによるのだと
ぼくは考えています。


この本は僕ら、読み手に対する糸井さんのメッセージが詰まっています。
インターネットは道具であり、使い手の僕らが
どれくらいクリエイティブに扱うことができるか?
それを僕たちに問うている内容のように思います。

1990年代、糸井さんはクリエイトを生業にしている業界を
下請けのポジションであることを認識し
結局はダンピングで価値を決められていしまう世情に危惧します。

そういった、価値観が支配する広告業界の構造の中で
新しい価値を見いださねければ
生きていけないと感じて、エンジニアと違った
コピーライター的発想でインターネットの世界に飛び込んでいきます。

人との新しいつながり方=インターネットを使うことによって
消費者自身も「クリエイティブな消費」に参加できるような
消費者と共に薦めていくコンテンツを生みだしています。

糸井さん自ら立ち上げたWEBサイトほぼ日刊イトイ新聞では
その新しい「企み」を大いに謳歌し、
このサイトには、様々な人たちが往来するプラットホームを創り上げています。

この著書の中で「リンク」「フラット」「シェア」
という3つのポイントの有用性を解いていますが
現在主流になりつつあるSNSの考え方がここにあります。
(1990年代に書かれた本ですから凄いです)

糸井さんはこう諭しています。
インターネットは料理を運ぶ皿にすぎないと

皿の材質や、皿が運べる量を競うのではなく
「料理」そのもので競うべきだと言っています。

美味しいく作り上げる作り手と
美味しくい食べる消費者が
「料理」と言うコンテンツで交流し合う時
糸井さんが説く、クリエイティブな消費が生まれるかもしれません。

道具の利便性に負けることなく、
人もまたクリエイティブな成長を遂げていかないといけません。

そんな気にさせる“刺激的な”1冊です。
コピーライターさんの文章なので凄く読みやすいです。
是非、どうぞ。




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2011年09月21日

漫画で読むWEBマーケティング

successful business woman on a laptop
successful business woman on a laptop / Search Engine People Blog



ビジネス上で
今一つホームページやブログを上手く使えていない。
・・・と感じている人向けのエントリーです。

twitterやfacebookなどの利用者も増え、ソーシャルメディアの盛り上がりりで
ビジネスでの効果はなんとなくイメージできますが

「じゃ、具体的にどう利用すんの?」
という漠然とした疑問を持っている方は多いと思います。

僕も例外ではありませんでした。
イベントの実施やメッセージをネット上での発信だけで終わって、
ネットで集まった視聴者の足跡を今後のビジネスにどう活かすのか?
なかなか具体的なイメージできませんでした。
(今のブログも試行錯誤。実験中です)

イメージができていない時は
詳しい人に的を得た質問ができずに
余計に混乱しててしまったり・・・

ソーシャルメディア等の解説本もいっぱい出ている訳ですが
PVやらコンバージョンやらと、とっつきにくい横文字がならんで
自分のビジネスにどう取り込んでいいのか
困っている人は結構多いと思います。


そんな方にお勧めのネット漫画をご紹介します。

***   ***   ***



【簡単なあらすじ】

主人公は大手Webマーケティング会社「ネットデイズ」に勤務する、
26歳のWebマーケティングコンサルタント・三立(ミタ)瞳さん。

様々な企業から依頼を受け、
Webマーケティング戦略についてコンサルティングが彼女の仕事と言う設定です。

「ネットデイズ」に入社して4年目の駆け出しコンサルタントである瞳さんは、
初めて大手のクライアントを1人で任されることになります。
クライアントは、住宅メーカーの一洋ホーム。

瞳さんの苦悩と葛藤の日々を追いながら、コンサルタントとして、
一仕事人として成長していく過程を描く、Webマーケティング漫画です。

***   ***   ***

主人公の視点でクライアントのWEB担当者と
イベントを軸に、自社WEBをどう利活用するかを共に考え
集めた顧客の扱い方の有効策を打ち出してゆく・・・

物語のなかで、PVやコンバージョンなどの意味や使い方が
わかりやすく解説されています。

会社や組織のWEB担当者の方に入門編としてお薦めです。
(今更聞けないこともあるでしょうから・・・)

本漫画の原案、監修はムラカミカヨさん。
TSUTAYA事業本部にてWebマーケティングディレクターを
務められていらっしゃる方です。

TSUTAYAに集められている膨大な顧客データを駆使しながら
プロ―モーションを日々、実践・指揮されていると思います。

Tポイントや100円セールなどの試行錯誤から生まれたであろう、
ノウハウの片鱗がこの物語からも読み取ることができます。

WEB業界の方には当たり前のことで、物足りないかもしれませんが、
われわれサービス業界に身を置く者としては
具体的な利用方法が描かれていますので
自分の仕事に置き換えるイメージが湧きやすいと思います。

この漫画でイメージを掴み
解説本を読むとより理解しやすくなり
身近に感じれると思もいます。

興味のある方は、是非ご一読下さいね。
 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
【漫画】Webマーケッター瞳 シーズン1
第1話 PVだけでいいんですか?



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2011年09月17日

機会の格差社会がやってくる?

Working on the computers.
Working on the computers. / San Jose Library


女性ブロガーの玉置さんの考察記事が大変興味深いです。
ブログなどを利用中のみなさんに読んでほしい論考なので紹介します。

今新しい格差が広がろうとしているのではないかと思えてくる。
それは、情報社会において、
情報発信を積極的にやっていける人とそうでない人との格差だ。


“格差社会”という考え方が注目され久しいですが
日本では“所得格差”といった経済的要素で“格差”という言葉が使われています。

そんな中で“機会格差”という考え方は「なるほど」と思いました。
いくら商品やサービスが素晴らしいものでも、
その存在が知られていなければ無きに等しいです。
世の中に存在しないことと一緒です。

情報社会で情報発信を積極的行う場合、
時にはマイナスの情報が拡散したり誹謗中傷を受けるリスクもあります。

しかし、玉置さんは
「デメリットよりメリットの方が大きいことに気づく。
自分のことをより多くの人に知ってもらえるようになる。
そのことにより、いろんな機会が広がっていくのだ。」

と述べています。それより、恐ろしいのは
しらずしらずに機会格差が広がっていくことだと・・・

日本での情報リテラシーは「パソコンを操作する」ことに
力点が置かれているように思います。

もちろん、仕事を遂行する際、職能として重要でした。
今後は「言葉やビジュアルで表現できること」が、
職能としてより重要視されるようになるはずです。

情報をどう扱い、どう表現していくか?
そういった力を培う場が日本にはあまりありません。
学校教育にもアウトプットのノウハウが享受できる
授業は僕らの時代にはありませんでした。

素晴らしい技術が世界に広がらないのもその影響があるような気がします。
政治家の方にも情報発信力の弱さが最近目につきます
(メディアの揚げ足取りもひどいですが・・・)

日本の国自体も機会格差に陥りつつあるのかもしれません。
1人の親として娘には表現力を高める機会を作っていきたいです。


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2011年07月19日

ブログを早く書きあげるための6つの方法

170 - All work and no play
170 - All work and no play / eyeliam


僕自身ブロガーとして記事更新に努めているわけですが
記事を書き続けることはブログ運営にとって
最も大切なことのひとつです。

今後更新し続けていくために、便利でいい方法はないか?
そう思いいろいろ調べてみました。

参考になるブログ記事を
見つけたのでみなさんにご紹介しますね

【元記事】ブログの記事を素早く書くための 6 + 1 ステップより

ブログをもっと書くためには、
1. 眠るのをやめるか
2. 家族や友人との時間を絶つか
3. もっと速く書く

という三つの選択肢がありそうです。1, 2 はできれば選んでほしくはない。
なら、もっと素早く文章を書く必要がある、
と ProBlogger でゲスト投稿している Alisa Bowman は書いています。

素早く書く。
単純に書くスピードを上げるのではなく
そつなく書きあげる仕組み化ができないか?
彼女の意図はそこにありそうです。
下文に続きます。

【1】 書き始める前から内容について考えておく
記事を書いたら、もう次の記事について考え始めておく。
何について書くのか? どのような構成にするのか?
それを生活の中のちょっとした時間にあらかじめ考えておきます。

この方法は僕も採用しています。
僕は毎日更新を心がけていますが
それには理由があります。
 
毎日書く、と決めることで、
「ネタが無いだろうか?」という視点を持つようになり
「あ、これって面白いな。紹介したいな。」
日常の出来事や情報にもアンテナを張るようになりました。
 
今まで考えが及ばなかったところまで、
気づきが得られるようになり、
発想する力を刺激をしてくれるという
効果を感じるようになりました。

【2】 特定のフォーマットを利用するようにする
自由作文にせず、Q&A や、リスト、tips の紹介、
物語調といった、ある形式を選んで書くようにする。

僕の場合、「企画やプランニングに関するモノ」と紹介する範囲を決めてます。
ブログの基本構成は「事例紹介・イメージ写真・解説・図案など」に設定。
ある程度の自分のルールを設けています。
 
TVや本。会話やネット記事や実体験などから
「ネタ」を見つけ企画・プランニングに結び付けて考え
「自分のブログでどう紹介しようか?」という視点で整理します。
この時、簡単なフレームがあると整理がかなり楽ちんです。

【3】 書きたいことをとりあえずダンプする
体裁や、語句の正しさ、文章が閉じているかも気にせず、
何を書こうと思っているかを下書きに荒削りの状態で書き込んでおきます。
最初から完璧な文章を作るよりも、
プロトタイプを作る方が速く仕上がるからです。
その場で文章が思いつかないときは、
「ここに気の利いた文章をいれる」といったマーカーを残しておく

僕はエバーノートの「ノート」を記事のネタ帳として活用しています。
エバーノートはクラウドサービスなので
PCだけでなくスマートフォン(僕はiPhoneを使っているのですが)
でも気づいた時にどんどん文章を書き込めます。
また、音声メモもありますから書く時間が無い時もメモれちゃいます。
浮かんだアイディアもストックできるしかなり便利です。

今、大体常備ストックで約60前後のネタ記事をストックしてます。
「何を書こうか?」と迷う時間が無くなり
書きだしまでが随分早くなりました。

ブログの為に始めたハックですが、プランニングにも活用しています。
ネタ帳があると起案が必要な時に使えそうなネタがあると
企画書作成も便利です。
以前ペンシャープナーを記事で紹介しましたが
これも書き出しを容易にする仕組み化みたいなもんです。

【4】 下書きに基づいて清書を行う
【1】~【4】 ができていれば、この段階では、
足りないものを埋めるだけですむはず。

メモにストックしていたネタを記事として体裁を整えていきます。

【5】 最初から最後まで音読する
音読することで、文章のバランスがとれているか、
あるいは論理の流れに乱れがないかどうかを感覚として
確かめることができます。

それでも、駄文がおおいのですが(苦笑)
お許しください・・・

【6】 終わり! 投稿しましょう


これで、終了です。お疲れさまでした。


・・・とこんな感じで僕はブログの記事を書いているわけですが
もっと、いい方法をご存知の方がいらっしゃったらご紹介し下さい。

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2011年07月18日

動画CMを簡単に作る方法

動画作成ソフトは使えないし。高い専門知識もない。
そんな自分にも簡単にCM動画が作れるとしたら・・・

リクルートが新しく始めたサービスに簡単に動画が作成できる
コマーシャライザーと言うのがあります。















このサービスは、写真とキャッチコピーを用意すれば
簡単にCM動画が作成できます。

用意した写真をテンプレートに落とし込み、
音楽素材を決めて、キャッチコピーなどをテキスト入力していきます。
ブログを運営している方のスキルがあれば十分使えそうです。

使い方は多様で、ブログや商品などの宣伝はもちろん、
ペット自慢や結婚式・パーティのお誘い、そして大切な方へのメッセージなどなど、
いろんな使い方ができます。

ビジネス以外のコミュケーションでも使えるのがいいですね。

このサービスをつかって、
2011年7月現在で約140,000件の動画が作られています。

作ったCMはダウンロードしたり、
Youtubeにアップロードしたりすることもできます。

利用料金も1本なんと1,000円
個人でも十分に使えちゃいます。
無料体験版もあるので試してみてはいかがですか?

編集コストなどをテクノロジーがカバーしてくれる時代になり
ネットをつかって様々な表現が一般の人にも可能になってきました。

あとは、みなさんが「何を表現するのか?」その一点です。
前回紹介したスターバックスの例を見ても、アイディア次第で人は集まります。

いまWEB制作の相談を受けていますが、さっそく使ってみようと思っています。
みなさんも想いやアイディアを表現してみてはいかがですか?


コマーシャライザーを使ったCM動画の作り方はこちら
(実際の制作手順がわかりやすく動画で紹介されています)




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2011年07月16日

伝えたいことが上手く伝わらない訳

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good question
good question / e-magic



企画や提案が上手く伝わらない


そんな経験はないですか?
恥ずかしながら、僕にはそんな経験がたくさんあります(苦笑)

「提案者から共感を呼べなかった原因は何か?」

まず、最初に見直すのが、「相手の動機を正しく理解できていたか?」という部分です。サービスであれば、「なぜこのサービスが顧客にとって必要なのか?」という部分が深く考えられ、コンセンサス(共感)が図れているかどうか。

これが、できていない時は、ただ自分が主張したいことを垂れ流している状態に陥っています。僕がなぜを大切にする理由がここあります。ただ、残念なことに、なかなかこの「なぜ」についてその重要性が理解されていません。


そんな中、わかりやすい動画見つけました。サイモン・シネック氏の講演動画です。


自身が提唱する「 ゴールデンサークル理論」を駆使し、なぜ人々はアップルの製品が欲しくなるのか?」その秘密を紐解いていきます。僕もこの公演を見て、目から鱗でした。難しくなく非常にシンプルな考え方で、強力です。


「自分の意見がなかなか通らない」と考えられている方、是非ご覧ください。


サイモン シネック| 優れたリーダーはどうやって行動を促すか




この動画を見て「ジャパネットたかだ」高田社長さんの雑誌でのあるコメントを思い出しました。確かこんな話だっと思います。新製品ができるとメーカーさんが商品を持参し、その商品の売込みに来るそうです。


ここでメーカーさんから出てくる話が、

「他社とはここが差別化できています。」
「こんな新しい機能がつきました」


など、ほとんどが機能の紹介いだそうです。
でも、そこをただ伝えても購買には結びつかないと言っていました。


ゴールデンサーク理論の当てはめるとこうです。

「当社のカメラは新しい連写機能がつきました」
  (how/使い方)
   
「運動会で動きのある子供が撮影できます」 
  (what/何ができるか)
   
「これで運動会でお子さんが上手くとれます」
  (why/理由=課題)



しかし、高田社長はこの順番では説明しません。

ジャパネットTVショッピングを見たことある方は思いだして下さい。
高田社長はまず、生活シーンから話を始めます。

「運動会シーズンがやってきました。お子さんの写真が上手く取れない。
そんな経験はありませんか」
  (why/理由=課題)
    
「今日ご紹介する商品は、運動会で動きのある子供の連写撮影できます」
  (what/何ができるのか)
    
「このカメラには新しい連写機能がつきました」
  (how/使い方)

 
同じものを説明するにしても
順番を逆さにするだけで伝わり方がまるで変わってきます。

先に、消費者の課題を明確にし困っている理由を提示します。「あ、そうそう困ってんだよね」これでまず、課題に対して共感を促します。それから解決の方法、それを解決する商品の説明と移っていく訳です。

非常にシンプルですが強い説得力が生まれますね。

自分の話が上手く伝わらない時は、
whyがちゃんと説明できているのか?
自分のコメントを見直してみましょう。


図案屋でした。



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2011年07月05日

タイトルに悩んだ時に読む本

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名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方 (日経ビジネス文庫)




「ペンシャープナー」という言葉をご存知ですか?

ペンナシャープナーとは
文章のカンを鈍らせないために読む本や、
原稿を書く前に読むお気に入りの文章
のことで
ノンフィクション作家の野村進さんが文章を
書きはじめの時に薦めている方法です。

良い文章をを読むと、がぜん奮いたたされ自分も良い文章を書きたくなります。
また、いい文章に触れると刺激を受けてペンが走り出します。

僕も企画書・チラシの原稿・WEBなどのライティングを行っているわけですが
「う~ん。書けない」というときは恐ろしいくらいあります(苦笑)

そんな時に、この本を重宝しています。文庫本サイズで持ち運びも簡単です。

著者は40年にわたって
広告の世界で活躍されてきたコピーライターの鈴木康之さん。

その鈴木さんが選んだ「名作コピー」をたくさん紹介しながら、
その「名作コピー」を構造化し解説してくれます。

コピーライターさんにはもちろんセンスは必要でしょうが
それ以上に文章との格闘を感じます。

人は、書くことと消すことで書いている
厳しいプロの世界だからこそ、何回も何回も書き直すのですね。

The LEAD stuff from pencil case
The LEAD stuff from pencil case / Christoffer Mørch



この本の中にある僕の「ペンナシャープナー」を紹介します。

この文章は、書く行為のみならず、沈みがちな気分の時、
自分を奮い立たせたい時に読む文です。

最初、読んだ時は不覚にも涙してしまいました。
(お恥ずかしい次第です)

アシックスの創業者、鬼塚喜八郎氏が亡くなられた際
2007年の日本経済新聞朝刊に掲載された長文コピーです。
それではコピー全文お読みください。


ころんだら、起きれば良い。
鬼塚喜八郎 「失敗の履歴書」


 初めてのサラリーマンの生活は戦後3年でつまづいた。
私利私欲の経営者に愛想を尽かしたからだ。

 そしてある日「もし神に祈るならば、健全な身体に健全な精神があれかしと祈るべきだ」という言葉を聞いた。スポーツは健全なる心身を育成していく最良の方法と知った。戦後の混乱期のその時、すさんだ青少年たちを早く立ち直らせるためにはスポーツが役に立つに違いない、そしてその普及こそが自分の務めだと感じた。

 そこで靴屋を始めようと思った。なぜ靴屋だったか。靴はあらゆるスポーツに欠かせないと思ったからだ。当時は大抵のスポーツがズック靴か地下足袋で代用されていた時代だった。青少年が全力で打ち込み記録が伸びるようなシューズが必要だ。使命感に目覚めた。しかし、やみくもな思いこみだけだった。どんな靴がスポーツに合うかわからない、全くの素人だった。

 初めてつくったのは、バスケットボールシューズだった。ある高校の監督からの依頼だった。新しい挑戦の仕事に心がときめいた。仕事場にこもり、見よう見まねで、連日まで作業してなんとかカタチにした。しかし、そのシューズを届けると、わらじのようだち床にたたきつけられた。練習場で球拾いをしながら、選手の足を見ながら選手ひとりひとりから意見や注文を聞きながら改良に改良を重ねた。しかし、グリップの悪さだけはどうにもならなかった。

 夏のある日、母親がキュウリの酢の物を作ってくれた。この原理を靴底に応用すればいいかもしれないと思った。そして吸着盤型のバスケットボールシューズが生まれた。しかしそのシューズはグリップが効き過ぎてひっくり返る選手が続出した。吸盤のくぼみを浅くして、ようやく急発進、急停車どちらも可能な鬼塚式タイガーバスケットボールシューズが完成した。
そのシューズを履いた高校のチームが優勝したのは、それから遠い日のことではなかった。

 品質に自信があるシューズが生まれた。しかし知名度がまったくなかった。販路もなかった。自ら行商に出た。地方を回った。旅館に泊まらず駅のベンチで寝た。ろくな物を食べてなかった。
 やがて結核にかかった。即入院を勧告された。当時は治療薬がなかったが、なんともタイミング良く新薬が出て健康を取り戻した。体調が良くなると前向きになった。競技用のシューズの種類を増やしていった。しかしまた1年後結核菌が見つかった。今度は死の宣告にも等しい診断を受けた。会社の4畳半の宿直室にふとんを敷き、闘病生活が始まった。喉まで結核菌に侵され声帯が破壊されて声が出なくなった。毎朝社員を病床に呼び、言いたいことを紙に書いて仕事を続けていった。死期が近づいていることを感じた。するとまた新薬が開発された。熱が引き、声も出始めた。実に2度までも新薬に助けられるという幸運に恵まれた。この時、スポーツシューズづくりにすべてを尽くそうと改めて強く決意した。

 次はマラソンシューズの開発に没頭した。走るとマメができて当然。マメを克服してこそ1流と言う時代だった。しかしマメができないシューズがあれば、もっといい記録が出るはずだと考えた。当時のトップランナーに「そんなシューズができたら逆立ちしてマラソンして見せますよ」と言われた。
 さっそくマラソンに関する文献を貪り読んだ。欧米の研究書や日本の特許もくまなく調べた。しかしまだ科学的に研究されていない時代であり、答えはどこにも見つからなかった。

 ある風呂場で何とはなしに自分の足を眺めていて、はっと気がついた。人間のカラダのことは靴屋がいくら考えてもダメだ。肉体のことは医者がよく知っているに違いないと大学の医学部の教授のもとへ走った。マメは火傷と同じ現象だと言うことを知った。衝撃熱を冷やし、足の裏の炎症をいかにして軽くするかという具体的な課題を得た。そしてヒントは意外なところにころがっていた。タクシーに乗った時、エンジンが加熱して動かなくなってしまったのだ。運転手がラジエーターみ水をを補給するのを忘れていたことが原因だった。その時、足も水で冷やせばよいと思った。

 さっそくこのアイディアで新しいシューズづくりに取りかかったが結果は散々だった。シューズの底に水を入れると、足が重くなり、しかもふやけてしまう。水冷式がダメなら、空冷式だと方針を転換した。シューズの上部に目の粗い布を使い、前と横にいっぱい穴をあけて風通しをよくした。着地した時、熱い空気が吐き出され、足が地面から離れると冷たい空気が流れ込むという空気入れ替え式構造のシューズが出来上がった。
 逆立ちしてマラソンして見せますよと言った選手に試してもらった。30キロではほとんど異常はない。42.195キロ完走しても、足の裏は少し赤くなった程度で、とうとうマメはできなかった。その選手は信じられないという表情でいつまでも自分の足をながめていた。

 何かを始めたらトコトンやらなければ気がすまなかった。ムズカシイものから始めれば、後は何でもできるが口癖だった。だますより、だまされるほうがいい。人に愚直の見本と言われた。面白みがないのは性分と居直ってきた。なんでも食べ、どこでもよく寝て、くよくよしなかった。まっ正直に生きてきた。走りに走り続けてきた89年だった。不器用な人生だった。最後まで頑固な靴屋の親父だった。周囲を幸せにして初めて自分も幸せになれる。会社を家族的運命共同体と呼んだ。その家族の父が、2007年9月29日、突然この世から消えた。

 鬼塚喜八郎は、毎年新入社員を前にして、古代から近代へと引き継がれたスポーツマン精神の5か条を、いつも高らかに読み上げていた。

【第1条】
スポーツマンは、常にルールを守り、仲間に対して不審な行動をとらない。
【第2条】
スポーツマンは礼儀を重んじ、フェアープレーの精神に徹し、いかなる相手もあなどらず、たじろかず、威張らず、不正を憎み、正々堂々と尋常に勝負する
【第3条】
スポーツマンは、絶えず自己のベストを尽くし、最後まで戦う
【第4条】
スポーツマンは、チームの一員として時には犠牲的精神を発揮し、チームが最高の勝利を得るために戦わなければならない。そこに信頼する良き友を得る。
【第5条】
スポーツマンは常に健康に留意し、絶えず練習の体験を積み重ね、人間能力の限界を拡大し、いついかなる時でもタイミング良く全力を発揮する習慣を養うことが必要である。

 戦後の混乱期、スポーツの意味することが、これからの生活、社会、ビジネスなどのあらゆる場面に必要になると感じた鬼塚喜八郎。人間の価値基準や行動基準が変わり、人々が穏やかな気持ちで過ごすことが困難になりつつある昨今、ここで定義されているスポーツマンは、確かに、現代を生きるすべての人の道しるべになると思う。

 そして、ここに新たな条項をひとつ、加えたい。

【第6条】
スポーツマンは、ころんだら、起きあがればよい。
失敗しても成功するまでやればよい。

コピーライター|松木圭三さん作品 より




松木さんに脱帽!!読んでて励まされる文章はそう滅多にありません。
この話を誰かに伝えたい気持ちでいっぱいになりました。

この、伝えいたい気持ちこそが
書く力の源であり、欠かせないものかもしれません。

気持ちを奮い立たせるペンナシャープナー

あなたにはありますか?



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Posted by 図案屋  at 19:00Comments(0)PR・コミュケーション

2011年07月03日

QRコードを使った名刺のデザイン



仕事やプライベートでお会いした人に
「ブログやってます」という新しい挨拶バージョンができました。

簡単にブログを案内できるものは無いかと考えたところ
ありました。ありました。挨拶ツールと言えばやはり名刺です。

ブログ用の名刺を作ろうと思い、
個性的×デザイン×アイディアの視点で
解りやすく言えば「かっちょえぇぇぇぇ名刺デザイン」
無いものかネットサーフィンしてましたら
心くすぐられるサイトがあったのみなさんにもご紹介します。

ほとんどのカメラ付き携帯電話が読み取り機能に対応し、一気に普及した感のある「QRコード」ですが、名刺へ使うことによって自社のサイトなどへ気軽にアクセスしてもらうことが可能になります。「大きな面積を使用することになるのでデザイン的にはなかなか難しいのでは」と考えてしまうかもしれませんが、小さなものでも問題無く読み取ることができますし、逆に大きなQRコードそのものをデザインする方法もアリです。上手にQRコードを利用している名刺は機能性・デザイン性ともに良くできています。

「QRコードをうまく使った名刺デザイン40パターン」より


僕自身も、ブログのアドレス入り名刺をいただいても
入力の手間があるとアクセスにおっくうになってしまいます。

でもこれならば、最近の携帯&カメラ付きだから
交換した直後に「カシャッ!」で登録が終わります。

プライベート名刺だから遊び心もOKですもの。

そういえば、アイディアマンの友人は
福岡でイベントを行った際、スタッフTシャツを作ったそうですが
背中にでかでかとQRコードをプリントしたそうです。

ひとりが写真を撮りだしたら、あれよあれよ集まり
天神のど真ん中で人だかりができたそうです。

そりゃそうですよね、携帯用カメラで写真取ってたら
「有名人?なに!なに!」みたいになりますね。





QRコードは、結構普段見るものですが
Tシャツに使うという視点を加えるだけでプッシュ型のメディアに変身。
アイディアひとつでコミュニケーションツールになります。

つくづくアイディアは掛け算思考が大切ですね。
カメラ付携帯だって携帯電話×カメラの発想ですかね。

物事をそういう視点でみると、
アイディアは身近にごろごろしているのかもしれません。



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