2011年12月12日
エネルギーを奪うような話し方をする人から学んだこと
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Conversation / Search Engine People Blog
エネルギーを奪うような話し方をする人。
接した時はどーっと疲れてしまいます。
あるイベント催事で、ブース販売のお手伝いをしていた時にその方はやってきました。僕の顔をみて開口一番、原発問題と佐賀県知事について話を始めました。
自説論を高く見せる為か自分が持っている知識の引き出しを引っ張り出しては、「君はこのことを知っているのかい?」と言う連続質問。店先で延々と説かれ困ってしまいました。その方の後ろにはお客さんが僕たちブースを覘いていたのもあり、「いえ、ちょと・・・」と困惑顔で答え言葉に詰まってしまいました。
その方が迫る質問に対し僕は情報弱者と捉えられたようで、目線が上がった「どや顔」状態で自分が持っている情報を吐き出すように話してきました。その方は年長者でもあるし販売ブースは公共な場でもあったのでそのままずるずると・・・
やがて話し終えてすっきりしたのか「未来のために頑張りましょう!よろしく!」と言って僕に拍手をしその場を去っていきました。売り場にいたスタッフと顔を見合わせ苦笑。
聞けばその方は、それなりの地位と経歴を持った方でした。服装も立派で達ふるまいも上品な方でした。しかし僕は、その後もずっと嫌悪感に包まれその方には良い印象を持てませんでした。
しかも、何を伝えたかったのか?オチが無い話にもむずがゆさが残った状態。一見、理路整然と話している演説家のような雄弁タイプに映るのですが何一つ響きませんでした。
なぜだろうか?僕は考えんでしまいました。
その方は少なくとも僕に伝えたいメッセージがあったはずです。しかし僕には嫌悪感だけが残り、その方が伝えたかったことがなにひとつストックできていない。
今回はその方の批評記事ではなく、情報交流が上手く機能していない時
この3つ視点で発信者と受信者の関係を図解にしながら考察したいと思います。
1) 必要が感じられない情報は遮断される
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Mauricio Macri en Debate en TN / Mauricio Macri
いい情報を入手すると人はその情報をストックと同時にアウトプットしたくなる。話し好きな人は特に。こういう場合は伝えたいことで発信者が頭の中が占有され受信者が見えなくなる状態に陥るケースが多いです。
しかしよくよく考えてみると、相手はまったく別の情報で占有されているかもしれません。というよりは圧倒的にそちらが多いでしょう。図解にしてみると良く解るのですが、相手が別の情報で占有されている状態では、他の別情報入手の欲求や必要性は存在していません。
そんな状態ですから、伝えるというより届く訳がありません。つまり望んでもいない相手にいくら主張しても情報は遮断されてしまう訳です。これはfacebookの友人承認によく似ているような気がします。望んでいない相手に承認を迫られても困惑していまうばかりです。この遮断の壁はアニメ・新世紀エヴァンゲリオンの世界に存在する、A.T.フィールド の概念によく似ているなあと思いました。
この壁を理屈で乗り越えようとしても無駄です。仮に議論で勝っても感情で跳ね返されてしまうでしょう。
例えば納豆。「納豆の匂いが嫌だ」と言う情報で頭が一杯の人に、納豆が持つ効能や効果をいくら説いたところで嫌なモノは嫌です。
伝えたいことを相手が理解できていないと認識(勘違い)した瞬間から発信者の目線が上がります。上がった目線で展開される主張を重ねられても、重ねれば重ねるほど嫌悪感の対象が納豆から主張者へ向けられます。
こうなっては議論は平行線。回路が断たれた訳ですから情報のやり取りが成り立つ訳がありません。携帯電話ならまさに圏外状態です。
このことからも解るように、伝えたい情報がどんなに素晴らしくても相手にその準備ができていないと回路は開きません。まずは受け手が今どんな状態なのか?自分が伝えたい情報が必要と感じてくれる要素はあるのか?今がそのタイミングなのか?相手の立場が上手くイメージでき無い人は自分の意見の真意を届けることはできないでしょう。
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ある女性から学んだ通い合うコミュニケーションの大切さ
2) 誰が話しているのか?はとても重要なこと
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Happy Smiling Girl Holding Lucky Clover / Pink Sherbet Photography
同じ情報を扱っているのにAさんが伝えた時とBさんが伝えた時の響き方がまるで違うと感じたことはありませんか?
実は情報の中身以前に発信元に対する認識が情報に深い影響を与えています。そんな現象が起きるのはなぜでしょうか。
情報の発する人の影響力が受信者より低い、または同じくらい時は、情報を伝達する信頼のインフラの幅が狭くなります。幅が狭いため比例して伝わる情報も少ない。
では、自分よりも相手が高い場合はどうでしょうか?信頼のインフラ幅が広くなり、流れていく量も増えていきます。より伝わるし理解してもらい易くなります。
受信者にとって信頼感のサイズをもった発信者は、とても大きな影響力を持っていると言えるでしょう。
つまりコミュニケーションにおいては、発信者ブランドは大切な訳です。
先日、ブロガーの功績を讃える祭典 第一回 BLOGOS AWARD 2011 イベントが開かれました。図案屋のLikeブロガーのひとりにChikirinさんが見事“大賞”を受賞されました。(Chikirinさんおめでとうございます)
その要因を御自身のブログで肩書きに頼らないコンテンツ力の大切さを語られています。
「何を伝えるのか」
その考え抜かれた質の高い情報を流すことを積み重ねた結果、信頼感のサイズは大きくなっていきます。肩書きが無くても情報内容の実力が凌駕し始めると影響力を持ち始め実績・信頼が影響力を生みChikirinブランドを強くしたのだと思います。
情報やコンテンツを共感を入り口にして、発信元への共感を呼びこむ。
コンテンツや情報内容の共感力と発信元の共感力が互いを高め合っていくサイクルが上手く働かせれば、発信者は影響力ある存在へ自身を成長させることができると思います。
ブログやtwitterを始めた時は、誰からの反応も感じられないのでソーシャルメディアの空間に放り出されたような感覚に陥ります。しかし、今の自分が出せる最大限の情報を発信し続けると、出された情報に必要性を感じる人達がゆっくりと集まってきます。そこで「個人」として認知され、個人ブランドが少しづつ形成されていきます。
図案屋も遅まきながら最近Facebookを始めたのですが、今ままで使ってきたソーシャルメディアよりもより「誰が」が重要になると感じました。「いいねボタン」やコメントを返す場合を例にとっても気心を知っている相手であればあるほど行動に移しやすい。
そもそもfacebookは構造上、相手から承認してもらえないとかけ橋がかからない訳ですから、「誰」という背景に潜む信頼感は重要ですし、そう考えれば今後ますます「個人」が持つブランド力というのは大切なっていきます。
ソーシャルメディアの世界では、権威や立場に頼った情報は共感を産みにくくなっていくのかもしれません。
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そもそもセルフブランディングとはなんですか?
3) 課題や問題を共感の入り口にする
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Empathy map of a customer withdrawing money from an ATM / visualpun.ch
コミニケーション・ゴールが「主張を通すこと」になっている議論は噛み合いません。理論で通じ合うためには、自分が心から納得した意見と相手が納得できる根拠が示せないと意見の交流成立は困難です。
意見の納得はどうすれば生まれるのか?
意見とは「問題」に対する主張や考えです。そもそも「問題の前提や背景」の共通理解が成されていなければ、意見への入口が違えば、出口が全く違う方向を向いてしまいます。つまり、まずは意見の出発点を抑える必要があります。
「問題の前提や背景」の共通理解が不足なまま、意見を相手にぶつけてしまうと「主張」の垂れ流しになってしまいます。
最後は自分の主張を守る言動に変容し「言い張る。言い切る。言い立てる。言い放つ」といった意見状態が聞く耳を持たない自分をつくり、相手もまた情報受入れにストップの判断を下すでしょう。
その関係構造では意見のすれ違いを生み出すばかりで、通い合う議論のコンタクトポイントへは辿りつけません。
情報は配列が命です。
上記の図解通り、自身の立場で導き出した結論同士をぶつけ合うコミニケーション方法では情報に双方向性が生まれません。
まずは意見の入口である「問題」や「課題」のコンタクトポイントを探すこと。例えば同じな悩みや問題を抱えている人は共通な境遇・環境・背景などが近いですから共感しやすい。
「課題」や「問題」を共感の入り口にし、「問題を解決するにはどうすればいいのか」という問いに対して思考のプロセスを一緒に歩むことができれば、共に方向性を作り上げていくことが可能になります。
ここから通い合う議論の交流が始まるし、互いの課題解決に向けたアウトプットを生みだすことができると思います。
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伝えたいことが上手く伝わらない訳
■ 最後に・・・
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Communication / krossbow
先日公開した記事、ワークショップで考えさせられた世代間で異なる「仕事の流儀」では、たくさん方に反響頂きtwitterやfacebook、はてなブックマークなど数々の意見やコメントを頂戴し、みなさまからのご意見から、たくさんの気づきや発想・着眼点などを頂きました。本当にありがとうございました。
図案屋はブログ記事を通して自分が持っている意見を公開していますがそれが「正解」では無いという姿勢です。まだまだ自身の考察を掘り下げている段階途中です。その作業を繰り返すとにより更に深い気づきや考察に出会えます。
読者の方から、ブログ記事に寄せられた記事への問題提起は公開中の意見を更に掘り下げるきっかけを与えてくれます。意見や視点の違いを比べることで未熟な部分が見えてきますし、僕の中に新たな「問い」を立てることができます。
2002年公開に公開された邦画「AIKI」の中で、主人公が自身が持つ問題に悩み立ち止まっていた時、合気柔術の師範が「正しい答えを得るには、正しい問いを立てなければいけない」と諭すシーンがありました。
図案屋はその通りだと思います。
「問い」を深く掘り下げていけば「答え」もまた深いものへと変化していく。意見も絶対的ではなく時と共に成長するモノだと考えています。そこから「考えることをシェアする」というブログポリシーが生まれました。
twitter上でブログへの意見コメントを頂いた時は、寄せられた意見をシェアしたいので僕のフォロワーさん達にリツィートするようにしています。
またfacebook上でも企画プランナー頭の中のFBページを立ち上げました。みなさんの意見のプラットフォームになるようなFBページに育てていければなと思っています。
まだまだfacebook初心者の図案屋でした。
―――――――――――――――――――――――――――――――
●今後ともよろしくお願い致します
初めて当ブログに訪れた方や
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エネルギーを奪うような話し方をする人。
接した時はどーっと疲れてしまいます。
あるイベント催事で、ブース販売のお手伝いをしていた時にその方はやってきました。僕の顔をみて開口一番、原発問題と佐賀県知事について話を始めました。
自説論を高く見せる為か自分が持っている知識の引き出しを引っ張り出しては、「君はこのことを知っているのかい?」と言う連続質問。店先で延々と説かれ困ってしまいました。その方の後ろにはお客さんが僕たちブースを覘いていたのもあり、「いえ、ちょと・・・」と困惑顔で答え言葉に詰まってしまいました。
その方が迫る質問に対し僕は情報弱者と捉えられたようで、目線が上がった「どや顔」状態で自分が持っている情報を吐き出すように話してきました。その方は年長者でもあるし販売ブースは公共な場でもあったのでそのままずるずると・・・
やがて話し終えてすっきりしたのか「未来のために頑張りましょう!よろしく!」と言って僕に拍手をしその場を去っていきました。売り場にいたスタッフと顔を見合わせ苦笑。
聞けばその方は、それなりの地位と経歴を持った方でした。服装も立派で達ふるまいも上品な方でした。しかし僕は、その後もずっと嫌悪感に包まれその方には良い印象を持てませんでした。
しかも、何を伝えたかったのか?オチが無い話にもむずがゆさが残った状態。一見、理路整然と話している演説家のような雄弁タイプに映るのですが何一つ響きませんでした。
なぜだろうか?僕は考えんでしまいました。
その方は少なくとも僕に伝えたいメッセージがあったはずです。しかし僕には嫌悪感だけが残り、その方が伝えたかったことがなにひとつストックできていない。
今回はその方の批評記事ではなく、情報交流が上手く機能していない時
■受信者はどんな状態なのか?
■発信者はどんな状態なのか?
■議論が噛み合わない時はどんな状態なのか?
この3つ視点で発信者と受信者の関係を図解にしながら考察したいと思います。
1) 必要が感じられない情報は遮断される
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Mauricio Macri en Debate en TN / Mauricio Macri
いい情報を入手すると人はその情報をストックと同時にアウトプットしたくなる。話し好きな人は特に。こういう場合は伝えたいことで発信者が頭の中が占有され受信者が見えなくなる状態に陥るケースが多いです。
しかしよくよく考えてみると、相手はまったく別の情報で占有されているかもしれません。というよりは圧倒的にそちらが多いでしょう。図解にしてみると良く解るのですが、相手が別の情報で占有されている状態では、他の別情報入手の欲求や必要性は存在していません。
そんな状態ですから、伝えるというより届く訳がありません。つまり望んでもいない相手にいくら主張しても情報は遮断されてしまう訳です。これはfacebookの友人承認によく似ているような気がします。望んでいない相手に承認を迫られても困惑していまうばかりです。この遮断の壁はアニメ・新世紀エヴァンゲリオンの世界に存在する、A.T.フィールド の概念によく似ているなあと思いました。
この壁を理屈で乗り越えようとしても無駄です。仮に議論で勝っても感情で跳ね返されてしまうでしょう。
例えば納豆。「納豆の匂いが嫌だ」と言う情報で頭が一杯の人に、納豆が持つ効能や効果をいくら説いたところで嫌なモノは嫌です。
伝えたいことを相手が理解できていないと認識(勘違い)した瞬間から発信者の目線が上がります。上がった目線で展開される主張を重ねられても、重ねれば重ねるほど嫌悪感の対象が納豆から主張者へ向けられます。
こうなっては議論は平行線。回路が断たれた訳ですから情報のやり取りが成り立つ訳がありません。携帯電話ならまさに圏外状態です。
このことからも解るように、伝えたい情報がどんなに素晴らしくても相手にその準備ができていないと回路は開きません。まずは受け手が今どんな状態なのか?自分が伝えたい情報が必要と感じてくれる要素はあるのか?今がそのタイミングなのか?相手の立場が上手くイメージでき無い人は自分の意見の真意を届けることはできないでしょう。
■関連記事■
ある女性から学んだ通い合うコミュニケーションの大切さ
2) 誰が話しているのか?はとても重要なこと
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Happy Smiling Girl Holding Lucky Clover / Pink Sherbet Photography
同じ情報を扱っているのにAさんが伝えた時とBさんが伝えた時の響き方がまるで違うと感じたことはありませんか?
実は情報の中身以前に発信元に対する認識が情報に深い影響を与えています。そんな現象が起きるのはなぜでしょうか。
情報の発する人の影響力が受信者より低い、または同じくらい時は、情報を伝達する信頼のインフラの幅が狭くなります。幅が狭いため比例して伝わる情報も少ない。
では、自分よりも相手が高い場合はどうでしょうか?信頼のインフラ幅が広くなり、流れていく量も増えていきます。より伝わるし理解してもらい易くなります。
受信者にとって信頼感のサイズをもった発信者は、とても大きな影響力を持っていると言えるでしょう。
つまりコミュニケーションにおいては、発信者ブランドは大切な訳です。
先日、ブロガーの功績を讃える祭典 第一回 BLOGOS AWARD 2011 イベントが開かれました。図案屋のLikeブロガーのひとりにChikirinさんが見事“大賞”を受賞されました。(Chikirinさんおめでとうございます)
その要因を御自身のブログで肩書きに頼らないコンテンツ力の大切さを語られています。
「何を伝えるのか」
その考え抜かれた質の高い情報を流すことを積み重ねた結果、信頼感のサイズは大きくなっていきます。肩書きが無くても情報内容の実力が凌駕し始めると影響力を持ち始め実績・信頼が影響力を生みChikirinブランドを強くしたのだと思います。
情報やコンテンツを共感を入り口にして、発信元への共感を呼びこむ。
コンテンツや情報内容の共感力と発信元の共感力が互いを高め合っていくサイクルが上手く働かせれば、発信者は影響力ある存在へ自身を成長させることができると思います。
ブログやtwitterを始めた時は、誰からの反応も感じられないのでソーシャルメディアの空間に放り出されたような感覚に陥ります。しかし、今の自分が出せる最大限の情報を発信し続けると、出された情報に必要性を感じる人達がゆっくりと集まってきます。そこで「個人」として認知され、個人ブランドが少しづつ形成されていきます。
図案屋も遅まきながら最近Facebookを始めたのですが、今ままで使ってきたソーシャルメディアよりもより「誰が」が重要になると感じました。「いいねボタン」やコメントを返す場合を例にとっても気心を知っている相手であればあるほど行動に移しやすい。
そもそもfacebookは構造上、相手から承認してもらえないとかけ橋がかからない訳ですから、「誰」という背景に潜む信頼感は重要ですし、そう考えれば今後ますます「個人」が持つブランド力というのは大切なっていきます。
ソーシャルメディアの世界では、権威や立場に頼った情報は共感を産みにくくなっていくのかもしれません。
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そもそもセルフブランディングとはなんですか?
3) 課題や問題を共感の入り口にする
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Empathy map of a customer withdrawing money from an ATM / visualpun.ch
コミニケーション・ゴールが「主張を通すこと」になっている議論は噛み合いません。理論で通じ合うためには、自分が心から納得した意見と相手が納得できる根拠が示せないと意見の交流成立は困難です。
意見の納得はどうすれば生まれるのか?
意見とは「問題」に対する主張や考えです。そもそも「問題の前提や背景」の共通理解が成されていなければ、意見への入口が違えば、出口が全く違う方向を向いてしまいます。つまり、まずは意見の出発点を抑える必要があります。
「問題の前提や背景」の共通理解が不足なまま、意見を相手にぶつけてしまうと「主張」の垂れ流しになってしまいます。
最後は自分の主張を守る言動に変容し「言い張る。言い切る。言い立てる。言い放つ」といった意見状態が聞く耳を持たない自分をつくり、相手もまた情報受入れにストップの判断を下すでしょう。
その関係構造では意見のすれ違いを生み出すばかりで、通い合う議論のコンタクトポイントへは辿りつけません。
情報は配列が命です。
上記の図解通り、自身の立場で導き出した結論同士をぶつけ合うコミニケーション方法では情報に双方向性が生まれません。
まずは意見の入口である「問題」や「課題」のコンタクトポイントを探すこと。例えば同じな悩みや問題を抱えている人は共通な境遇・環境・背景などが近いですから共感しやすい。
「課題」や「問題」を共感の入り口にし、「問題を解決するにはどうすればいいのか」という問いに対して思考のプロセスを一緒に歩むことができれば、共に方向性を作り上げていくことが可能になります。
ここから通い合う議論の交流が始まるし、互いの課題解決に向けたアウトプットを生みだすことができると思います。
■関連記事■
伝えたいことが上手く伝わらない訳
■ 最後に・・・
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Communication / krossbow
先日公開した記事、ワークショップで考えさせられた世代間で異なる「仕事の流儀」では、たくさん方に反響頂きtwitterやfacebook、はてなブックマークなど数々の意見やコメントを頂戴し、みなさまからのご意見から、たくさんの気づきや発想・着眼点などを頂きました。本当にありがとうございました。
図案屋はブログ記事を通して自分が持っている意見を公開していますがそれが「正解」では無いという姿勢です。まだまだ自身の考察を掘り下げている段階途中です。その作業を繰り返すとにより更に深い気づきや考察に出会えます。
読者の方から、ブログ記事に寄せられた記事への問題提起は公開中の意見を更に掘り下げるきっかけを与えてくれます。意見や視点の違いを比べることで未熟な部分が見えてきますし、僕の中に新たな「問い」を立てることができます。
2002年公開に公開された邦画「AIKI」の中で、主人公が自身が持つ問題に悩み立ち止まっていた時、合気柔術の師範が「正しい答えを得るには、正しい問いを立てなければいけない」と諭すシーンがありました。
図案屋はその通りだと思います。
「問い」を深く掘り下げていけば「答え」もまた深いものへと変化していく。意見も絶対的ではなく時と共に成長するモノだと考えています。そこから「考えることをシェアする」というブログポリシーが生まれました。
twitter上でブログへの意見コメントを頂いた時は、寄せられた意見をシェアしたいので僕のフォロワーさん達にリツィートするようにしています。
またfacebook上でも企画プランナー頭の中のFBページを立ち上げました。みなさんの意見のプラットフォームになるようなFBページに育てていければなと思っています。
まだまだfacebook初心者の図案屋でした。
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●今後ともよろしくお願い致します
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