2011年07月04日

飯が食える大人になるために

2011 Melbourne Water Kids Teach Kids
2011 Melbourne Water Kids Teach Kids / linh.m.do


成熟社会で求められるのは、「情報編集力」

 成長社会は「みんな一緒」の社会であったのに対して、成熟社会では「一人ひとりばらばら」になっていく。正解が一つということはなくなってしまう。
 成熟社会で求められるのは、「情報編集力」。一言でいえば、「つなげる力」と「つながる力」。自分の知識、経験、技術をつなげるとともに、他人の脳ともつながって知恵を借りる。僕は「ネットワーク脳」と言っている。

 これが面白い形で現れたのが、京大入試のカンニング事件。携帯電話で答えを調べるのは、入試というゲームの中ではルール違反だが、ビジネスでは、いろんなネットワークから答えを引き寄せてくる能力が重要になる。

日本を覆う「正解主義」と「エセ平等」の呪縛から脱却せよ
藤原和博・東京学芸大学客員教授 - 11/06/30 【東洋経済】より



ルールを破るのは良くないことです。
しかし、ルール自体が社会に応できてなかったとしたら?

僕は、京大入試カンニング事件の報道の在り方には違和感を感じていました。
知識の蓄積は大切です。しかしそれだけではもう世の中渡っていけません。

ブロガーのみなさんも社会に関わっていらっしゃる方がほとんどたと思います。
今の社会には、簡単に解けない課題や問題が存在します。

解答法はありません。受験時代みたいに模範解答などありません。
自分で問いを立て考え、効果や成果が出る回答を
導きだしていかないといけません。

Google等に蓄積される「知のデーターベース」は間もなく、
人間が一生かかって処理できない情報量に達するそうです。

そんなこれからの時代に「情報処理的な発想」
日本の教育現場に蔓延していないか僕は不安です。

上記の記事にあるように「情報編集力」的な発想が重要だと思います。

「つなげる力」や「伝える力」が身につけてこそ、
多様な価値観の中を渡り歩き、飯が食える大人になれます!!

もちろん教育の全てがここにあるわけでもありませんせんし、
現場で頑張っていらっしゃる先生方も数多く知っています。

ただ、海外とやり取りされているIT系の方々と話すと
「インド」「韓国」「シンガポール」の
ITリテラシー教育はかなりのものだとよく聞きます。

情報と機器を扱う正しいやり方を
身につけれる教育の場が必要な気がします。

この話をすると「ネット社会の闇」みたいな話をされる方がいますが、
僕の考え方は、いったってシンプルです。

包丁は人を幸せにするか?
それは包丁に問題があるのではなく、使い手に問題があります。

料理を作り、人を幸せな気分に導いてくれる人もいれば
人を傷つける使い方をする人もいます。

つまり、
道具の正しい使い方を愚直に教えていくしかありません。
ITリテラシーも同じです。

ネット社会では足跡が確実に残っています。
炎上をさせたり誹謗中傷を繰り返す人も足を残すようになり
ブロックされていくようになるでしょう。

あのGoogleもアクセス数が多いのがよい情報だという考えから
人に寄り添う情報がよい情報だという姿勢にシフトしています。

検索で上位に上がる為に仕込まれた情報ではなく
「どういうものが人間にとっていいコンテンツか」
というのを科学しようとしてるようです。

Facebookなどで「いいね!」など
今後、支持された情報が選ばれる時代になろうとしてます。

だからこそ、良い情報に人は集まります。

これが社会心理学の山岸俊男先生が唱えられている
「正直は最大の戦略である」という意味かもしれません。

ネット社会は否応なくこれからますます社会と密接していくでしょう。

今の社会から我々大人が現役を引退した時、
子供たちは、その時の社会が持つ課題や問題点に立ち向かい
生きていける力が身についているでしょうか。?

その為の環境を我々大人はちゃんと提供できているのでしょうか?
子供たちには、来るべき未来社会に適応でき、食える大人になって欲しいです。

今日は最後に動画を紹介します。
「飯が食える大人を作る塾」で奮闘されている方です。

佐賀にもこんな塾ないかな?





高濱正伸さんの本。僕もゲットしなくては

  




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Posted by 図案屋  at 19:00 │Comments(0)教育・ワークショップ

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